Paris〜Saint-Jean-Pied-de-Port(サンジャン・ピエ・ド・ポー)
時差ボケでよく眠れぬまま、朝を迎えた。ショックなのは、スペイン巡礼のために購入したハイドレーションシ

28mmのアダプターを持ってきたんだと思う
日本のペットボトルで試して、ちゃんとサイズが合うかどうか確認してきたのに。日本と
ブログによく出てくる香港のNちゃんとLINE。「ポヘミアンラプソディ観たならYou
感動再び。QUEEN関連動画を観まくる。いかん、ここでYouTube観すぎてT
フロントでcity tax1.13€を払ってチェックアウト。外気温4℃。寒い。最後

厳選されたモノばかりを詰め込んだバックパック(と自分では思っていた)
スペイン巡礼は、基本的に全荷物を自分で背負って毎日歩くため、荷物の軽量化が非常に重要視される。足腰への負担を少なく、快適に歩き続けるためには「自分の体重の1/10以下が理想的」と言われている。ん?それって結構無理ゲーじゃない?笑
とにかく軽量化するために、普段の海外旅行なら必ず持参するラップトップもタブレットも家に置いてきた。ランドリー用の洗濯バサミの”素材”も”個数”も「軽く!軽く!」と売り場で唱え、結構悩んで用意してきたくらい。それでも私の荷物は、水や食糧を入れてない状態で約9kg。さすがの私も体重90kgないしね(笑)
話をパリの朝に戻して。mo

モンパルナス駅

みんなだいすきPAUL
PAULで朝食用にパンオショコ

電光掲示板をパチリ。こうゆうときにスリにやられるので、気持ちと脇を閉めて。
少し余裕を見て7:25頃にベンチから立ち上がり電光掲示板を見たら、もう

ホームが長い!
ホーム6に移

長い!

Bayonne(バイヨンヌ)!
行き先の異なる列車が2台連結されて

1等車という響き♡
私は1等車2階席を予約済。TGV

シートの足元はそこまで広くない(長身&脚長の方はきつそう。ミッキーが好きそう)
広めのテーブルや、各シートに備え付けられた電源&USBコンセ

Gare de Bayonne
予定時刻よ

バスマーク付き

サンジャン・ピエ・ド・ポー行きのバスチケット(10.10€)
バイヨンヌ駅構内のチケット売り

駅前は工事中。天気のせいか少し寂れた印象。
一番早いバスでも14:30発。まだ

ニーヴ川
せっかくだから、と少し街を観光してみることに。駅を背中

お腹すいてないのにカフェでランチ
やっぱり荷物も重いし、寒かったので(外気温8℃
男性「キミもあそこに行くんだよね?もちろん・・・」
私「そうよ、
(同時に)男性「サンティアゴ!」
今日の

駅から5分以上かかったバス停
バスは14:30発だけど、バス停の場所がいまいちよくわからなかったので、早

2台停車していたけど、確か前方のバスに乗った気がする
無事にバスを発見。バス下収納に自分でバックパックを投げ込み、ドライバーにチケット
ざっと見たところ、乗客は約20人。私も含めて、ほとんどの乗客が単独参加のよう。韓国人にスペイン巡礼が大ブーム!とは聞いていたけれど、本当に韓国系の中高年男性が多くてびっくりした。

サンジャン・ピエ・ド・ポー駅舎
バスはか

右のドアから入るように見せかけて、写真手前の階段を2段登ったガラス戸が入口なの
道なりに上り坂を進み、小さな門をくぐり抜けたら・・・そこはもう巡礼路!中世っぽい街並みの中をまた少し坂を登ると、左手に巡礼事務所を発見した。

おじさまスタッフ2人が迎えてくれた

1人のスタッフに対して、巡礼者2人ずつが同時に手続きするスタイル
なんとなく順番を譲り合い、やっと私の番が来た。同じバスに乗ってきた韓国系フランス人男子と並んで座る。フランス人のおじさまスタッフは最初に「あなたは何語が理解できる?」と英語で聞いてきた。「フランス語わかる?」「わからない。英語で説明してください」「おっけー!ボクはインターナショナルだからね!キミは英語だね!」そして、迷うことなくフランス語で説明し始めた。
ん?さっきのは聞いただけ?笑 フランス語の資料を指さしながらフランス語で説明されるため、当然ながら詳細が理解できず。ピレネー山脈で遭難するのも嫌だから、一緒に説明を受けていたフランス人男子に通訳してもらった・・・けど、情報量は明らかに少ない。大丈夫かな、これ。事前にネットで出てきた情報では、日本語の資料も用意されてるみたいだったけど、そんな素振りは全くなかった(笑)
説明を受けながら、巡礼者登録をする。用意されたリストに名前や国籍、巡礼目的など個人情報を記入するわけだけど、A4用紙の空欄に登録順に記入していくスタイルのため、自分より前に記入された巡礼者情報が丸見え(笑)
私の10人ほど前に、日本人女性の名前を発見!(ついチェックしちゃうのが、人間の性でしょうか)スタッフのおじさまがめざとく「今日登録に来た日本人女性は彼女1人だね。彼女は○○ってホテルに宿泊するって言ってたよ!あなた、まだ宿決めてないなら彼女と同じところにしたらどう?」なんてアドバイス(?)までくださる。ここはなぜか英語(笑)

写真手前の蛇腹折りのものがクレデンシャル(裏表合わせて64個スタンプが押せるようになっている)
「クレデンシャル(巡礼手帳)」を発行してもらった。2€(約250円)。これは巡礼者にとっての必需品で、自分が巡礼者であることを証明する「パスポート」のようなもの。名前や国籍、パスポート番号、自宅住所などを記入する。このクレデンシャルを提示することで、アルベルゲ(巡礼者用の安宿)に宿泊できたり、巡礼路にある美術館やお城などの入場料が割引になったりする。
また、クレデンシャルには巡礼路にあるアルベルゲや教会、バルなどでオリジナルのスタンプを押してもらえる。まるでスタンプラリーのようだが、大の大人達がクレデンシャルを見せ合い、集めたスタンプの数を競い合っている姿はなかなか可愛いの。紙製のクレデンシャルを保護するためのジップロックももらった。

サンジャン・ピエ・ド・ポー旧市街の中の巡礼路。登山グッズショップも充実。
巡礼者登録が完了し、事務所で寄付をして帆立貝の貝殻(巡礼者のトレードマーク)を入手し、バックパックに結びつけた。これで晴れて、私も巡礼者デビュー!
さて本日最後のタスクは、今夜の宿泊先探し。巡礼中は基本的に宿の事前予約はせず、その日歩いて到着した村で宿を探してチェックインするスタイルだが、初日のサンジャン・ピエ・ド・ポーの宿だけは事前に予約してくる人も多い。私も日本で事前に予約してこようか迷ったけど「選びきれないくらいアルベルゲが並んでる感じでしょう?当日探して泊まるのが巡礼者っぽいかも!」と思って予約せずに来た。
結論、日本で予約してくるべき(笑)巡礼事務所を出て、手頃なアルベルゲを探しに出たものの、ハイシーズンでないためか街は閑散としているし、観光客はもちろん、巡礼者っぽい人もほとんど歩いていない。同じバスで到着して、一緒に巡礼者登録をしていた人達もみんなそれぞれの宿泊先に散らばってしまったようだ。事務所近くのアルベルゲの看板を見たら、結構なお値段で、うーん。

今夜のお宿!

巡礼宿は『アルベルゲ』もしくは『REFUGE』と呼ばれる。”MUNICIPAL”とついているのは公営で、事前予約不可!早い者勝ち!
早く荷物を置いて休憩したいのに、無駄に旧市街をウロウロしてしまった。少し焦り始めた頃に、少し離れた建物に巡礼者数人が連れ立って入っていくのが見えた。やだー、そんなところにアルベルゲがあったのね。彼らに続いてアルベルゲに入り、チェックイン。クレデンシャルにスタンプを押してもらえたのが、なんだか嬉しい。朝食込みで1泊10€(約1,200円)!やすー!

1部屋10ベッド(20名)収容のドミトリー

ぬいぐるみ?!と思ったら、写真左のベッド下段は住み込みスタッフのベッドだった
値段が安いのにはワケがある・・・大部屋に入って驚いた。やばい、そもそもドミトリー経験もほぼないけど、ここまでガチなドミトリーに泊まったことない。初日から攻めすぎた(笑)
指定されたベッドは、窓のすぐ横の上段。ベッド上段に登ってみようと、ベッドのはしごに1歩足を載せただけで、二段ベッド全体が手前に傾いてきそう!ベッドに登って少し動くだけで二段ベッド全体が軋む!こわいこわい。部屋の中がとにかく寒い。暖房器具らしきものが見当たらない。シャワーはお湯が出たけれど、体が全然温まらない。

窓からの眺め(新市街)
持参した洋服やジャケットを全部着込んで、ビーサンに履き替えて、宿のスタッフから教えてもらったカルフール(スーパー)に片道15分ほどかけて食糧を買い出しに行ってきたけれど、後から考えたら、もっと近くにスーパーあるんじゃないかな(笑)小雨が降ってきて寒かった。寒いのはビーサンのせいでもあると思うけど、巡礼者は登山靴かビーサンの2択だからしょうがない。

巡礼前夜の夕食
まだ温まらないまま、アルベルゲのキッチンスペースでサンドイッチとバナナを食べ、まだ20時前だけどもう寝よう!と思ってベッドに戻ろうとしたところへ、ワインボトルを3本ほど抱えた韓国人おじさん達が「今から飲もう!明日からの巡礼スタートに向けて乾杯しよう!」。いかにも酒豪そうなおじさん達、この酒席は長くなりそう(笑)カムサハムニダ!でも、ビニャンハムニダ!ちょっと寝たいから、あとから参加してもいい?と一言断って、ミシミシと軋むベッドに登った。
寝袋にもぐりこんで、支給された毛布を重ねたのに、寒くて寒くて。どうしてこんなに寒いのかと思ったら、すぐ横の窓が開いてる・・・そりゃ寒いよ。これ以上、重ね着するもの持ってないよ。私の隣のベッドの白人男性はタンクトップに短パン、素足で寝袋に入らずに読書してるよ。出ました、体感気温の差!
てっきり誰かが窓を締め忘れたんだと思って、眠いしめんどくさいけど軋むベッドを降りて窓を閉めてまたベッドに登ったら、ちょうどやってきた宿の女性スタッフに速攻でまた窓を開けられた。オーノー!寒いんです、窓閉めてもらってもいいですか?とベッドから頼んだら、「彼女が寒いみたいだから、窓閉めていい?」と隣のタンクトップ短パン男子に許可を取ってる。なんでー!室内温度はタンクトップ短パンに適した設定なの?笑
人生初のアルベルゲ宿泊体験。アルベルゲってこんなに寒いものなの?こんな寒さが毎晩続くかと思ったら、明日からの巡礼が憂鬱になってきた・・・ああ、帰りたい。
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