Logrono(ログローニョ)〜Nájera(ナヘラ) 31km
ふとスマホを見たら、7:08 a.m…
昨夜の夜遊びのせいか、これまでの溜まった疲れのせいか、スマホアラームをかけ忘れて寝過ごしちゃった!や
昨夜、スーパーで購入した食糧をアルベルゲの冷蔵庫に入れておいた。今、時間がないから、ヨーグル
7:30少し前、鍵をアルベルゲのポストに返却して出発。先にアルベルゲを出たエリーの後を追いかけて、薄暗いログローニョの街中を疾走。ここ数日バックパックを背負って歩いたことさえなかったのに、いきなり走るなんて!なんとか10分ほどで業者に指定されたホテルムリエッタに到
そうそう、あまりの寒さに、昨日ログローニョのBAZAR CHINO(百均の劣化版みたいな雑貨店)でニット帽(2€)と手袋(1.5€)を購入しておいたの。ほとんどのニット帽には変な柄が入っていたり、ボンボンがついていたり、シンプルなニット帽はださいカラー展開で、消去法で紫色を選んだ。店頭で、あーだこーだ悩む私に、横にいたエリーが「2€だよ?試しにその帽子被ってジャケットのフード被って鏡見てみ?何色かわかんないでしょ?誰も見てないから何色でもいいよ(笑)」た、たしかに…!

ログローニョ市内の道標、かわいい
通勤客の増えてきたログローニョの街。郊外から街の中心に向かう人々と逆流するように、巡礼路マークを確認して歩いていく。さすが大都市、街から出るために大きな公園を通り抜ける必要がある。
平坦な道は得意で、さっさと歩いていたエリーの歩くペースがどんどん落ちてきたから何かあったのかと聞いたら、急いで日焼け止めクリームを塗ったら目に入って充血して涙が止まらない!とのこと。それは大変!今日は長丁場なのに、、、!ティッシュをあげることくらいしかできないのが歯がゆい。

中身は捨てようかと思ったけど、飲んだら意外と美味しかったアロエドリンク
緩やかな砂利道は、地元民の

いいお天気
池や、木の生い茂る公園を抜けて、あとは地味に続く登り坂、、、強風!!!

みんな、何を祈ったのだろうか
ブドウ畑の間の坂道を登りきったところで、フェンスに木の枝の十字架が刺

ブドウ畑(この時期は何もない)

高速道路横を歩いていく。左手には何かの工場。
ブドウ畑の間の砂利道を登ったり下ったり、1人で歩いていたら、色々なこと

前方に見えるのが、標高520mのナバレッテ
ナバレッテの村も高台にあるので、村へ入るための上り坂が地味につらい。坂道の途中の壁に”Camino is Lying!”とスプレーで大きく落書きがしてあったのが気になる。何があったんだろうか。

ナバレッテの真ん中あたりにある教会の前
本日の目的地Najera(ナヘラ)まで残り16㎞。まだ半分にも来ていない。寒いなあと思いながらボーッと待っていたら、エリーを始め、アンドリュー達の欧米グループも到着。このグループはアンドリュー以外のメンバーが何らかの不調を訴えており(大きなマメとか、膝とか)、ここで長めの休憩を取るということなので、私とエリーだけ先に出発した。ナバレッテの街を出てすぐの巡礼路の標識や矢印がものすごくわかりにくく、

Ventosa(ベントーサ)の村まであと1km
向かい風が強すぎて、さらに絶妙な大きさの石が敷き詰められている砂利道のせいで、足が滑ってなかなか進まない。照りつける日差しは強くてジリジリ灼けていくのに、吹く風は寒い。暑いのか寒いのかわからないし、歩いても歩いても景色が変わらず、進んでないような気がして泣けてきた。でも、おかしいな。欧米女子2人は私の後ろから来て、ブエンカミーノ!と手を振り、私を追い抜き、どんどん離れていってしまう。彼女達はスタスタ進んでる!時空の歪み?(違
もうやだ、座りたい。もしくは、誰かに引っ張っていってもらいたい。次の村のバルで休憩したいのに、次の村が全然見えない。やっと「Ventosaまであと1kmだよ」という標識が見えて、やったー!と思ったものの、この1kmが遠かった、、、!

ポテトチップスの塩分が染み渡るぅ
12:07、やっとVentosaに到着!あまりの疲労に、村の入口の歩道のコンクリートブロックに座り込んでしまった。追いついてきたエリーは私よりはるかに辛そうで「どのバルにするー?」と叫んで聞いてみたら「一番近いとこ!!!」と叫んで返事してきたので、村の入口に一番近いバルのテラス席に決めた。本当はここでボカディージョ(スペイン版サンドイッチ)かトルティージャを食べようと思ったけど、レジ横のディスプレイを見たらどれも美味しそうには見えなかったので、コーラだけにした。コーラと、おまけのポテト
12:30頃、バルを出発。またまた登ったり下ったり、峠を越

急な下り坂
あまりに暇なので、Podcastを聞き始めたらトークに集中しすぎて何回か標識を見落としそうになったため、Podcastはやむなく終了。さすがワインの名産地、リオハ州。一面ブドウ畑が広がる中を黙々と歩く。

ブドウ畑の中の1本道。目をこらしてみても、村らしきものは何も見えない。
N
14:30頃、ナヘラに到着!さっき休憩した村から2時間経過。遠かった〜。やっと着いた〜。

歩道に埋め込まれた、かわいい貝殻マーク
と、ひと仕事終えた気分でいたけど、アプリの地図を確認してみたら、ここはまだナヘラの村の端っこだった、、、今夜宿泊予定のアルベルゲまでは、さらに約1㎞あるらしい。絶望。

ナヘラの村に入る橋の上
小学校や住宅街を抜けて、ナヘラの中心部に向かって歩く。また標識が少ない。どっちに行けばいいのか、よくわからない。とりあえず、中華料理店の前のベンチで休憩。こんなところに立派な中華料理店があるのね、、、さすが世界の果てまで中国人。エリーが追いついてきたので、一緒に歩き始めた。狭い歩道を下り、橋を渡って、やっと到着!

ちゃんと届いていた
大きな川にかかる橋を渡って、昨日電話で業者から教えられた通り、Bar Naxaraで荷物をゲット。バックパックを担いで、リストに掲載されたいた公営アルベルゲに向かう。ほぼ手ぶらのような状態でも疲れすぎてヘロヘロなのに、10kgの重みが襲いかかる。暑い。重い。つらい。アルベルゲはどこー?おそらく5分ほどの距離だったのに、1時間くらい歩いた気分。目的の公営アルベルゲは平屋建ての質素な外観。ここで合ってるよね?と心配になるほど。まずは登山靴を脱いでください、と張り紙があったので、靴部屋に入ろうとしたらドアが小さくてバックパックがひっかかる!どれだけ狭いの!笑
靴を脱ぐために椅子に座ったら、立ち上がれなくなった。気合で立ち上がり、レセプションに行き、チェックインの前に奥を覗い
バックパック重いよ〜と文句を言いながら、さっき歩いてきた道を橋まで戻り、その近くのアルベルゲにチェックインした。

今回のスペイン巡礼でトップ3に入るオススメ宿!(私ランキング)

アメリカン・カントリー調のガーリーなお部屋

部屋の窓からはすぐ川が見える
オスピタレイラ(管理人)もフレンドリーで、清潔でガーリーなインテリアのアルベルゲ。ベッド代12€。洗濯機3€、乾燥機3€。
スペイン人ブリューや韓国男子達も、韓国女子ミリーもみんなここに泊まっていた。やった、またジニーからドライヤーが借りれる(笑)指定されたベッドは、上段。枕の上に、ウェルカム・チョコレートが置かれているのは見えるものの、疲れすぎてはしごを登れない。シャワーを浴びに行く前に、ベッド横のソファでひと休み。そこへ、私のベッド下のカナダ人おばさんが戻ってきた。彼女のマシンガントークがすごかった。
エリーも加わって3人で雑談していたら、カナダ人の彼女が別のアルベルゲで遭遇した「いびきがうるさすぎた男子」の話題に。その男子のいびきがいかにひどくて、私が全然眠れなくて酷い目にあったか、彼のために翌朝文句を言ってやったんだ!ああゆうのって本当に迷惑よね!と延々と文句を言い続ける。
巡礼中は普段の生活より疲れていることもあり、大部屋のドミトリーでは毎晩いびきやオナラの嵐。我慢できるものから、そうでないものまで(笑)誰だっていびきかく可能性はあるし、安価なドミトリーを選んで宿泊する以上は、そうゆう批判はしないのがルールのような気がするし(それが嫌な人は、巡礼中でもホテルに宿泊している)、、、と、彼女がいびき批判でヒートアップするのと反比例するように、私とエリーが怒られているようで、テンションが下がる下がる(笑)
ようやく彼女から解放されたので、シャワーを浴びて、オスピタレイラに洗濯をお願いして、アルベルゲすぐ裏にあるスーパーへ買い出しに行った。柔らかいミルクパン、お
朝からちゃんとした食事ができていなかったので、アルベルゲに戻って自家製サンドイッチを2個食べた。共有スペースの大きなテーブルを囲んで、みんなで団欒。のんびりペースで巡礼しているという、はじめましての韓国人女子達も加わって賑やか。
韓国人巡礼者たちが「アジア料理が恋しい!パンはもうイヤだ!中華料理店があるらしいから、今夜はそこに行こうと思ってる!あなた達も来る?」と誘ってくれたので、同じくスペインの食事に少し飽きてきていた日本人も、二つ返事で参加。19:
まだ冷え込む3月の夜。ブーツを履いている地元民に対して、素足でビーサンを履いたアジア人総勢10名が肩を寄せ合って、スペインの田舎町を歩く光景が異様だったのか、散歩中のワンちゃん達にやたらと吠えられた。巡礼路を戻る形で坂道を上って向かったのが、中華料理店『CHINO SOPHIA』。ここ、昼間休憩したベンチの横にあったレストランだ!

揚げ物

餃子

チャーハン

酢豚

想像を越えてきた北京ダック
店内は入口から見えていたスペースだけかと思っていたら、私達が通されたのは、カーテンの先に広がる大広間!回転する中華テーブルもあるし、ちょっとしたパーティーができるじゃない。需要があるのかはわからないけども。
2名用の「ソフィアコース」と「バンブーコース」を合計5セット注文。どちらも約20€。バンブーコースのメインは、北京ダック。メニューに写真はなく「いや、スペインの小さな村の中華料理店の北京ダックって、、、ねえ?」と私と隣に座ったエリーは、無難なほうのソフィアコースを選んだ。どんどん運ばれてくる料理は、コースで20€にしてはなかなかのボリューム。(品切ればかりで選択肢が少なかったけど)デザートまであった。食べきれないくらい。味もまあまあ、、、というか、かなり美味しい。バカにしていて、ごめんなさい(笑)
タパスも
満腹で、幸せな気分で、寒い寒いとみんなで笑いながらアルベルゲに戻った。ベッドでスマホに日記を書いて、22時すぎにおやすみなさい。
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