Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ) 休養日
アラームは7時にセットしたけれど、時計を見るとまだ6:30。隣でエリーも起きたみたい。ログローニョで寝坊した時以外は毎日6時起きだった。あ、San Martin del Caminoでも7時すぎに起きてたかも!
足の痛みがひどいため※、歩いてフィステラを目指すことを諦めた私の本日最大のタスクは、巡礼事務所に行き、なるべく並ばずに巡礼証明書をもらうこと。事務所のオープンが8時だから、できればオープン前に到着したい。
※後日、左足首の疲労骨折と判明。でもこの時点では骨折とは思っていない。そりゃ、痛いはず(笑)
ベッドから起き上がり、壁につかまり呻きながらトイレに行き、
なるべく痛みを感じない足の角度で、ゆっくりゆっくり歩く。
パラドール(Parador)は、スペイン全土に展開している国営のホテルで、中世の古城や王侯貴族の邸宅や別荘、修道院などの歴史的建造物を利用した、まさにスペイン中世の雰囲気を感じることができる宿泊施設です。
建物や庭など敷地内には当時の姿をとどめつつ、客室は贅沢かつ優雅に改装されているので、優雅にかつ快適に滞在することができます。

既に先客が!
50mほど先の左側の建物前に人が集

ディスプレイに窓口番号が表示されるのでわかりやすい

「3€で、パーソナライズされた巡礼証明書をご用意しますよ」
8時少し過ぎに事務所が開き、
8:15頃「次呼ばれたら私の番ね」と思っていたら、後ろか
なんと、昨日結局ゴール後も会えずじまいだったブリューに再
ブリューとのお別れをしていたら私の順番が来て、部屋に入る。指定されたカウンターの女性スタッフにクレデンシャルを提出し、彼女がスタンプを確認する。2日目のアルベルゲで宿のレセプションスタッフが間違えて日付を【2021年】と書いたスタンプを指して、あなたは未来からやってきたの?と笑われた。
彼女が証明書に私の名前や日付を書き込む間に、私も巡礼完了者名簿に記入する。名前や国籍、住所、年齢、職業、巡礼の目的にチェックし、あとは出発地点などを記入した。ここでも巡礼登録と同様、個人情報の保護という概念は全くないらしい(笑)同じ用紙に記入していくため、私より前に記入した人の個人情報丸見え。出発地の欄だけチラッとみたら、私達のようなフランス出発組は全然おらず、サリア出発が多かった。

巡礼の証。クレデンシャルとコンポステーラ
これで手続き終了かと思ったら、なんと!(昨日、韓国人プロのコンテさんも招待されたという)パラドールのレスト
カウンターを離れ、出口手前のレジで3€払って、すべての手続きが完了。ちなみに、このレジで証明書を入れる筒(中学校の卒業式で配布されたような、紙製の筒)が購入できるが「巡礼事務所で買うと3€だけど、街中の土産物屋さんだと他のデザインで1〜1.5€だから、土産物屋さんで買うべき!」と、数日前に既にゴールした韓国女子ミリーから情報を得ていたので(韓国人ネットワーク経由で)、私もケチってここで筒を買わなかった。(ここで買えばよかった、と5分後には後悔していた笑)

地の果てフィステラに向かって1人、歩きだしたエリーを見送る
待っててくれたエリーと
迷いなく力強く、坂を下って行く彼女の鈴の音が遠ざかる。
そう、彼女は日本の友人知人達から餞別でもらったという鈴をバックパックやサコッシュに数個つけていたので(熊が出るわけじゃないのに笑)、巡礼中、私の傍にはいつも彼女の鈴の音が響き渡っていた。
昨日までなら「ごめん、
何かが終わった瞬間。私のスペイン巡礼が終わったのは、昨日の大聖堂前の広場へのゴールでもなく、今朝巡礼事務所で証明書をもらった時でも

昨日とは打って変わって静かな広場
もうとっくに見えないエリーの後ろ姿を見つめて、どのくらい立ち尽くしていただろうか。ようやく気持ちを切り替えることができた。よし、病院
その前に、大事な巡礼証明書を入れる筒を買わなきゃ。でもまだ9時前。お土産屋さんは

クロワッサンに刺さるナイフ

これが無料バウチャー(名前入りなので他人に譲渡できない仕様)
軒並みシャッターが下りていて、営業しているバルがない。一番最初に目に付いたバルに入り、カフェ・コン・レチェとクロワッサンを注文した。
どうしてー?

大聖堂のエントランス近く

大聖堂内部は改装中
狭い階段を降り
大聖堂にも大好きな仲間と来れてよかった。2人とギュッとハグして、これでお別れ。

大聖堂エントランスの近くにある銅像。巨大な足!
今朝、巡礼事務所のお姉さんにも聞いてみたけど、特にオススメの病院はないようだったので、Googleレビューの高かった『Santiago Clinic Hospital』へ向かった。タクシー代7€。

到着!
結構大きな総合病院。整形外科?専用のエントランス前にタクシーが停車し、ストックをついてよたよたとタクシーから降りて歩き始めたところ、建物内から見ていたらしい病院スタッフの女性が車

人生初の車椅子体験@スペイン
どうやらこの病院、積極的に英語でコミュニケーションをとろうとするスタッフはいらっしゃらないみたい。ここはスペイン。多くを求めてはいけない。でも困った。(日本の病院も英語通じるか?と問われたらノーだから、スペインを責めるわけにはいかない)
受付でパスポー
アナウンスで名前が呼ばれた!
通された部屋にいたのはドクターではなく、おそらくナース。病状を簡単に説明したかったが英語は全然わからないと言われてしまったので、スマホの
少し待って、また名前が呼ばれた!今度は近
通された診察室には、スペイン人男女1人ずつドクターがいて「ごめん、英語はいまいちなの」との
数十分後、また診察室へ。「レントゲン見ても、骨にヒビは入ってません、問題なし!」との診断。(こんなに痛いけど骨折じゃないんだ?)とりあえず、よ
ギブスでガッチガチに固めて欲しかったけれど、鎮痛剤2種類の処方箋をもらって終了。男性ドクターに車椅子を押されてエ
結局「院外処方だからファーマシー行って購入してね!一番近い
呆然としていたら、病院に到着した時に車椅子を用意してくれたおばさまスタッフがそんな私に気づいて、ちょ
既に12:30すぎ。早くファーマシーに行って、市内の
ファーマシーのレジで処方箋を見せてすぐ用意してもらえた鎮痛剤タブレットは、2種類でトータル4.07€。40€じゃなくて4€!?結構高いと想像してカードを出して準備していたものの、この金額だったら現金で支払えばよかった。またまた急いで(気持ちだけ!)病院前タクシー乗り場まで戻り、タクシーに乗ってパラドールへ向かった。

坂の途中にあるレストランエントランス

レストラン店内

既に7名が着席していたテーブル
スペイン

ミートパイ

ガリシア名物スープ「カルド・ガジェゴ」

鴨肉のグリル

デザートのチョコレートケーキ

サンティアゴ市内
鎮痛剤のおかげか、昨日よりは足の痛みが和らいでいたのでホテルを通り越したてスーパーまで行ってみる。ミネラルウォーターの陳列棚が高くて、さらに在庫が棚の奥の方
ついつい2個パックになっているオイコス(エリーと私のお気に入りのギリシャヨーグルト)を買いそうになって、あ、シェアする相手がいな
今朝、巡礼事務所でインビテーションをいただいた美術館見学に行くために、余裕をもって18:
てっきり19時

荘厳

荘厳
4階の展示物は圧巻!

回廊
4階の展示物に圧倒され、階下へ行く前に回廊を一周しようかな

雨が強くなってきた
雨が強くなってきたせいか、昨日のイースターサンデーが特に賑やかだったのか、サンティアゴの街中は静まり返っている。昨日の喧騒が嘘のよう。
美術館を出て、郵便局で切手を買って部屋に
バスタブに
何度も読んだガイドブックをもう一度、最初から読んでみる。
1ヶ月以上バスタブがない生活でカラダがよほど欲していたのか、気づけば3時間ほどお湯に浸かっていた。幸せ。お風呂上がりにペラッペラの速乾タオルじゃなくて、ふわふわのタオルで体を拭ける。幸せ。お風呂を出て、両親への絵ハガキを書いてオレンジを食べて、ベッドで寝転びながらスマホに日記を書いていたら、もう1:
今朝フィステラに向けて新たな巡礼を始めたエリー達は、今頃どんなアルベルゲに泊まり、どんな夜を過ごしているだろう。足の痛みが抑えられていたら、明日はバスでフィステラに行
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