Triacastela(トリアカステーラ)〜Sar
ハッと起きたら5時。アラーム

朝食メニュー
朝食は、牛乳、バナナ、ギリシャ

薄暗い
7:10、ヘッドランプを装着して、エリーと一緒に出発。村は街灯
今日の巡礼路は2ルートから選ぶことになる。トリアカステーラを出る際、左の道へ行くと、Samos(サモス)という村を通過する南側ルート、こちらはほぼ川沿いに歩くゆったりした道らしい。一方、右の道へ行くと、San Xil(サンシル)という村を通過する北側ルート、こちらは少し距離は短くなるが、アップダ
昨夜エリーと相談して「そりゃ距離

ときどきこうやって標識などにイタズラ描きしてあり、哀しくなる。この緑スプレー実行犯は、巡礼者にサンシルを通って欲しいのかな。
アルベルゲを出て歩きながらエリーが「地図を見た感じ、確かこの村を出てす

A Balsa(ア・バルサ)の村
栗の木や果樹の林を抜けて、A Balsa(ア・バルサ)の村が見えてきた。

静か

空にベビーピンクの帯が出現した!
鬱蒼と茂る木々の中を通る巡礼路を、エリーとおしゃべりしながら歩き、集落を2つほど通過したところで、、、

写真じゃ高低差が全然伝わらないシリーズ!すごい急な上り坂!
出ました!石ゴロゴロ&ところどころ道の途中が小川になっている、めちゃくちゃ急な上り坂!!!しかも長い!!
でも、実はこのようなタイプの上り坂は私の得意分野(笑) エリー曰く「後ろから見てていつも思うんだけど、Yukaちゃんってこうゆう上り坂が来ると一気にスイッチ入るよね〜。ほんと信じられない」とのこと。私からしたら、アスファルトで舗装された平坦な道を歩く時の彼女のスピードも信じられないよ(笑)
いつの間にか大好物になってしまった上り坂を、歩幅を小さくして、ちょこちょこと登っていく。息が切れるけど、な

San Xil(サンシル)の村
アスファルトの緩やかな、長い長い坂を上り、8時頃、3.6km先のSan Xil(サンシル)の村に到着。

メダ山脈の裾野の景色
このあたりの景色は、木々の緑と光の加減で、紅葉の

下り坂をずんずん進むドイツ人おじさんコンビ
長い坂を上りきった先で、おじさん巡礼者3人が立ち止まって話し合っている。右(山道)、右前方(山道)、直進(車道)の3方向に道が分かれているが、モホン(標識)の設置されている場所が微妙すぎて、どの道が正解かわからないらしい。
私達も加わって、それぞれが持っている各国のガイドブックの地図やスマホアプリを見て検
右前方の山道、これがまたすごい急な下り坂!!!砂利道で、気を抜
「今朝かなり上った分、ここで下るの?この先また上りだったら泣けるー!」とか言いながら、左膝のサポーターをきつくして、グッと足元に力をこめて下っていった。この下り坂も本当に信じられないくらい長い!
やっと下り坂が一旦終わり、Montan(モンタン)の村に入る手前の平坦な道になったところで、スペイン人プロ(本名トニー)が後ろから軽やか
それにしても、改めて驚く、スペイン人プロのバックパックの小ささ!彼が長身で体格が良いのもあるけれど、寝袋を入れてあの小さなバックパッ

巡礼路沿いの牛さん達

牛小屋が多くてニオイがかなりきつい

馬さんもいる

牧場!
Montanの村を過ぎると、牧場の隙間を通るような道が続く。牛さんがたくさん。馬さんもいた。少し上ったり
今日は目的地のSarria(サリア)まで19㎞弱の道のりだから、行く気があればさらに5㎞先の村まで行け

私達の行く先々になぜか既にいるスペイン人プロ

バルでもストーブの燃え具合を確認

めちゃくちゃ美味しかったパン・オ・ショコラ
出発から約11km地点、今日のゴールまで半分を過ぎた村Fulera(フレラ)のバルで休憩。このあたりからスタートする巡礼者が多いからか、小さな村としては想定外の、新しくてモ

スペイン人男子高校生グループ。もしかして中学生かも。
自慢じゃないけど(自慢に聞こえるのは承知で言いたい笑)、私がすっぴんで歩いているせいか、初対面の欧米系巡礼者達から24,25歳だと思われて、毎回実年齢を言うとビックリされる。普段の生活ではこんなに連続して年齢を聞かれることはないから、アジア系は若く見える、というのを改めて感じる。もちろん、個人差もあるけれど。ちなみに童顔なエリーは16歳だと思われていた。まさかの高校生(笑)

巡礼路が渋滞するなんて!
元気な男子学生達が後ろから走ってきたので、道を譲り、先に行ってもらった。若さが眩しい。それにしても、巡礼路が渋滞してるのを初めて見た!ゴール手前100kmあたりから巡礼者が激増すると聞いているけれど、既にその予兆が、、、

車道横の木陰を歩く
前方から自転車で走ってきた地元男性がすれ違う時に大声で叫んできたので、罵倒された!?とビックリしたら「アンニョンハセヨー!!!」と挨拶されたらしい。あんな力強いアンニョンハセヨ初めて(笑)
ヨーロッパの街を歩いていると、アジア系に対して「ニーハオ!」と声をかけられることが多いけれど、ここスペインの巡礼路では中国人がほとんどおらず、アジア人のマジョリティが韓国人のため、ニーハオ!と全く言われないのが新鮮。

サリアの街が見えてきた

サリア!
国道横の木陰の巡礼路を歩き、11:25頃、本日の目的地Sarria(サリア)

フェンスの貝殻マークがかわいい♡

アルベルゲに向けて、険しい階段を上る(そんな私を後ろから撮影してね♡とお願いした図)

巡礼者像が描かれた、教会近くの壁
この教会でクレデンシャルにスタンプをもらおうと思って覗いてみたが、ドアが閉まっていてスタンプもらえず、そのまま通過。

さらに上り坂が続く

巡礼路の右も左もアルベルゲ!

かわいいディスプレイ

本日のお宿!
12時少し前、昨夜ブリューが予約してくれたアルベ

中庭

空いているのに、下段ベッドばかり使うのは禁止と言われた

巡礼路を戻って、このバルでランチ
シャワーを浴びて、お洗濯に出して、

テラス席からサリアの街が見渡せる

フレンチフライが美味しかった!
テラ

サリアの街中を流れる川
ランチを終えて、14:30。シエスタに入っちゃってるからスーパー営業してやってないよね〜
お目当てのGADISはやはりシエスタで一時閉店中。電気が消えている。ガビーン、と思った
明日の朝食用のフルーツとヨーグルト、牛乳などを購入。
ぶらぶら歩いていると、ピカピカの新しそうなバックパックを背負い、元気溌剌!といった感じ
街散策を終えて、宿に戻ってお昼寝

ジョンの得意料理

ヨンの得意料理

ソーダの色がすごい
野菜の煮込みシチュー、サムギョプサル、グリーンサラダ、バゲット、フムス(ブリューの個人消費用)、苺。美味しかった!パンプローナ(巡礼3日目)での反省を活かしたヨンは、今回はサムギョプサルを作るタイミングを考えたみたい。オンマ(エリー)の指導と本人の努力で、ヨンは巡礼中にメキメキと料理の腕を上げている。若いって、素直って、すごい。しかも、今夜のディナーの材料費は1人1€!私は御礼に食事の片付けをした。

明らかに怪しい抹茶ティーバッグ

試飲
食後は、エリーが昼間スーパーで気になって購入した抹茶ティーをみんなでいただく。値段安かったし、そもそも抹茶をティーバッグにするのも無理がありすぎるのは購入前からわかっていたけど、飲んでみたら全然抹茶でもなく、失敗した緑茶みたいな味だった。
さて、今日も明らかに巡礼者が増えていたのを感じた通り、ここサリアから巡礼をスタートさせる人が多いため、明日以降の村ではレビューの良いアルベルゲはすぐに満室になってしまうだろう。明日の宿も、スペイン人ブリューの申し出に甘えて、ポルトマリンの村のアルベルゲを予約してもらった。韓国男子ヨンとスコットランド人ジョンは予約は不要だ、と断っていた。オレンジを食べながら、スマホで日記を書いて、そろそろ寝ようかな。

21時。スペインの外はまだ明るい。
外はまだ明るいけれど(カーテンがないから眩しい)、21時に消灯、みんなそれぞれベッ
21:15頃、いきなり部屋のドアがガチャと開き、オスピタレイロが登場。
部屋の電気が消えていたから、みんな外に飲みに行っているんだと思ったら、全員ベッドに入っていたことに衝撃を受けていたオスピタレイロ(笑)欧米系の若い巡礼者はバルに飲みに行き、アルベルゲの門限(施設によるが、門限は22時頃)を守らずトラブルになる、という話をよく聞くけれど、私達のグループは非常に健全。今どきの小学生より寝るの早いんじゃないかな。

1階の特別室
上段ベッドから下りるのめんどくさいなー、とも思ったけど「インスタ映え

黄色の液体。アルコール度数はものすごく高い。

暖炉は、古い洗濯槽をリサイクルしたんだそう!
小さな暖炉(実は洗濯槽!)をみんなで囲んで、オスピタレイロから注がれるオリーブオイルみたいな見た目のアルコールを小さなグラスに1杯いただいた。やはり疲れですぐ眠くなったので、15分ほど滞在して雰囲気を満喫し、ベッドに戻ることにした。
全くお酒が飲めないエリー、これまでもみんながワインを飲みまくっている時でも頑なにアグア(水)だったのになぜか今夜はこの危険な酒を飲み始めたのを見て一抹の不安は感じたものの、韓国女子チョウがそばにいるし、彼女は立派な大人だし大丈夫でしょう、と思ってベッドに戻った。
最後まで付き添っていたチョウの証言によると、エリーは黄色い液体を少し舐めるだけではなく、グラス1杯分を飲み干し、超テンションが上がり(以下略)日付が変わる頃に、典型的な酔っぱらいの行動をしながらベッドに戻ってきたエリー。今夜はきっと特別な時間を過ごしたことでしょう。スペイン巡礼は人生の縮図、、、たまにはこんな夜もあるよね(笑)
この記事を読んだ方は他にこんな記事を読んでいます。
【スペイン巡礼27日目】土砂降りで靴の中までぐしょぐしょに濡れた日。昨日「最後の難関」を突破したと思っていたのは勘違い、スペイン巡礼の新たな試練がまたここから始まることに気づいてしまいました
【スペイン巡礼22日目】思い通りにいかず感情的になってストックを叩きつけてしまった日。巡礼路を歩いている時の思考が『過去』ではなく『未来』へフォーカスし始めたことに気づいてちょっとだけ嬉しかったりする
【スペイン巡礼21日目】しとしと降り続ける雨の中、新しい登山靴で坂を上り続けた日。ドイツ人女性の生き方に触れて改めて自分の人生に思いを馳せ、巡礼ゴールまでの残り時間の短さに焦りを感じた夜
【スペイン巡礼11日目】難所の1つ「オカの山越え」の道中でフランス人ムッシューから教えを請うた日。ガイドブックにもほとんど説明のない小さな村アヘスの家庭的なアルベルゲで、バスタオルと優しさに包まれました
このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。
RECOMMENDこちらの記事も人気です。
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼】新元号『令和』になる前に…平成最後に駆け込みでスペイン巡…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼34日目】最初で最後の休養日。静寂に包まれたサンティアゴの…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼10日目】ほぼ新品のLUSHシャンプーバーを忘れてきてショ…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼27日目】土砂降りで靴の中までぐしょぐしょに濡れた日。昨日…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼14日目】雨用ポンチョという名のサウナスーツで汗だくになっ…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼15日目】ガイドブックで何度も見た景色、感動のメセタ台地を…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼35日目】スペイン最西端2ヶ所の「地の果て」の岬を訪れた日…
-
平成最後のスペイン巡礼
【スペイン巡礼13日目】ついにメセタ(台地)デビューした日。朝イチで確認…
ABOUTこの記事をかいた人

スポンサードリンク
New Posts
- 【熊野古道(中辺路)巡礼】「え、熊野古道って山道なの?」炎天下の山道を歩いて命の危機を感じた35歳女子2人、3泊4日の記録(後編)
- 【熊野古道(中辺路)巡礼】「え、熊野古道って山道なの?」炎天下の山道を歩いて命の危機を感じた35歳女子2人、3泊4日の記録(前編)
- 【ポルトガル】観光名所が軒並み閉館していた日のリスボン市内観光。絶品バカリャウとパステル・デ・ナタ、それだけあれば他に何も要らないわ。ポルトガル女子ひとり旅。
- 【ポルトガル】リスボンから電車で日帰りシントラ&ロカ岬観光。ユーラシア大陸西の端っこで、そろそろ限界が近づいてきました。ポルトガル女子ひとり旅。
- 【ポルトガル】ちょっと寄り道してコインブラ半日観光。とんでもない急勾配の階段と坂道に半泣きだった日。ポルトガル女子ひとり旅。
コメントを残す