Ponferrada(ポンフェラーダ)〜Trab
6時起床。夜中にうっかり二段ベッド上段の隙間から床にスマホを落下させてしまい、朝まで放置するか悩みつつもやっぱり拾い

飽きずにほぼ毎朝食べてるギリシャヨーグルト『OIKOS』

早朝のお城

お城の横の坂を上っていく
7:15、エリーと出発。すぐにジニーが追いついてきたので3人で歩き始めた。アルベルゲ前の車道が濡れていたので「まさか雨!?」と不安に思ったが、これは雨ではなく早朝の清掃で撒かれた水と判明。ホッとする。
テンプル騎士団のお城の横を通って、巡礼路上の大都市お決まりコース(注:大都市に入る巡礼路はあっさりしているのに、出ていく時はなぜか大きな公園の中を延々と通り抜けることが多い)の大きな公園を通り、街を抜けていく。外気温は8℃。手袋無しでも手が

かわいいスペインおじさんたち。ぐりとぐら?
昨夜、私達と同室だったスペイン人おじさんコンビに追い抜かれた。ウェアもバックパックも赤でまとめたおじさんと青でまとめたおじさん。かわいい。小柄な2人が仲良くおしゃべりしながら早足で歩いていく姿に癒やされる。彼らのような欧米系おじさん2人組(友人または兄弟)が巡礼路には多い。アジア系ではほとんど見かけなかった。

早起き者へのご褒美
7:40頃、遠くの空が鮮やかなコーラルピンクカラーに輝きだし
本当に美しかったねー!と感動していたら、

巡礼路は建物を突っ切っていく

教会の裏のマリア様

早朝の村を通過
私の苦手な平坦なアスファルト舗装の道路が続く。地味にきつい。

誰もいない
全然人が歩いていない。

バルに寄りたい、けど寄らない
今回は寄らないけど、営業中のバルがあるだけでも安心感がある。バルを求めて、水を求めて、トイレを求めて彷徨った日々が懐かしい。

ほぼ人がいない
体中が痛くて悲
まずはスタートから15㎞地点の村Cacabelos(カカベロス)まで一気に歩いてお茶休

砂利道
2つめ、3つめの村を通過し、高速道路を潜り、左手に続く上り坂に入る。「平坦な道、つまんない!」なんてブツブツ言ってたら、これだもんね。余計なことは言わないほうがいい(笑)坂道キライなエリーは早速離脱。私が先頭でずんずん歩く。砂利道、長いなー。早くタコ食べたいのに。

今の時期は枯れ木のブドウ畑
巡礼路はブドウ畑の間を通っている。

森の中も通る
森の中に、出張型店舗のオシャレなカフェがあり、店先で店主ぽい男性が木の彫刻作品を作っていた(ように見えた)。お茶休憩をする予定の村カカベロスにはあとちょっとで到着すると思っていたのでこのカフェに寄らずに歩き続けたけれど、、、全然到着しない。さっきのカフェに寄ってもよかったかも。

次から次へと自転車集団がやってくる
国

カカベロス!
早く村に到着して、バルで座って休憩したい!の一心で全身筋肉痛の割には意外と歩くペースが早く、出発から3時

村の入口から中心部までが遠いの
村に入ったことを示す

まだまだ

村の教会
休憩するためのバルを探すべく、なんとか進んでいく。

夜はどんな景色になるんだろう

ここに決めた!

こんなタコアピールの激しい看板があったのに全く見ないで入店した

店内
10:30頃、いくつかのバルを通り過ぎて、

メニュー。看板メニューのPulpo料理は13€(ハーフサイズ6.5€もあり)
フォンセバドンのディナーで、彼が「一般的に、ガリシア名物のPulp
正直、数分前までプルポのことは完全に忘れていて、プルポ専門店ということにも気づかず(大きなタコ看板あったのに笑)、いつも通りトルティージャでも食べようかなー

日本の茹でタコとは全く違う!想像を絶する美味しさ!(1皿13€)
ここカカベロスも、プルポといえば必ず名前が挙がるメリデという村も、沿岸エリアではなく少し内陸に入ったエリアであある。なぜ海に面していない内陸部でタコ料理が名物なんだろう?と不思議だったのでググってみたら、ガリシア地方(スペイン北西部)では伝統的に内陸部においてタコが干物として広く利用されていたことから、プルポ・ア・フェイラが名物料理になった経緯があるようだ。なるほどー。
このレストランには巡礼路に面したテラス席もあったけど、私達は店内で食事をしていたらの窓から巡礼路を通る人が
そんな中で、韓国人プロのコンテさんが歩いてくるのが見えた。あれ?

もうひとつの教会
Pieros(ピエロス)という小さな村の前の車道(ずっと上り坂!)を通過し、右手の田舎道に入る。たった7㎞、楽勝!

ずっとずっと上り坂が続く

右手にはブドウ畑
砂利道の長い上り坂がい

車はほとんど通らない

ブドウ畑
標高が高くなく、
そんな暑い中、狭い巡礼路のすぐ傍で誰かが野焼きをしているのか、灰色の煙がモウモウと立ち込め、逃げ場がなくてつらかった。

ビジャフランカ・デル・ビエルソの村に到着!
「ねえ、まだ?ビジャフランカまであとどのくらい?もう無理。暑い。きつい。お腹すいた。」絶品プルポ料理を食べた幸せな気分もいつの間にか消え去り、弱音と不満ばかりが口から出てしまう。本当にうんざりした頃、12:30すぎ、やっとVillafranca del Bierzo(ビジャフランカ・デル・ビエルソ)の村に到着!ヤッター!

村の入口にあるサンティアゴ教会

今は滅多に開かれることのない『贖しの門』
村の入口近くには12〜13世紀に造られたサンティアゴ教会があり、この教会に『赦しの門』がある。昔は巡礼路の整備も巡礼者の装備も万全ではなく、ケガや病気でサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂までたどり着くことは非常に困難だった。そのため12世紀後半から教皇の命により、この『赦しの門』を通り抜ければサンティアゴまで巡
うんうん、わかる。今みたいな高性能なウェアや靴なんてなく、普
巡礼路を歩いていて自分もすごく辛い時、なぜか会ったこともない、想像するしかない、遠い昔の巡礼者達に想いを馳せる瞬間がよくある。巡礼路は整備され、昔とは全く違う姿になっているけれど、同じ道を歩く者同士に芽生える親近感なのだろうか。
この村を抜けるには、急勾配の坂を下りていかねばなら

みんな大好きプラザマヨール
プラザマヨールに到着!予想通り、バルがいっぱい。数軒のバルの中から、テラス席が日陰で、地元民がたくさんいて繁盛しているお店でランチすることに決めた。足が痛すぎて、とにかく重いバックパックを降ろして座りたい。

念願のレモンビールで乾杯

ハンバーガーセットと、ビールのおつまみのミニ揚げ春巻き
プルポを食べてから約2時間後の13時すぎ、やっとランチ。朝から楽しみにしていたレモンビール(ビー
ハンバーガーは
ふと時計を見たら13:40すぎ。食料雑貨店はたいてい14時からシエスタに入り、17時頃まで閉まってしまうので、ミネラルウォーターを買いにバルの斜め前のお店に行ったら13:30から既にシエスタに入っており何も買えず、、、バルでミネラルウォーターのボトルを追加注文して3人でシェアして自分たちのボトルに入れた。
ランチをしている私達のテーブルに、到着したばかりの韓国人男子ヨンが疲れた顔をしてやってきた。この村に入る手前で少し遠回りのルートを歩いたんだとか。そんなことより、彼は昨夜ポンフェラーダの宿で韓国人女子グループからもらったという、未開封のワインボトルをバックパックに入れて歩いていた。それは重くて大変だよ。私達の周りのヤング韓国人達は、荷物の軽量化はあまり考えないらしい(笑)
珍しく長い、約1時間のランチ休憩(ビール付き♡)をして、

ここが韓国版テラハの舞台
ヨンは、韓国でスペイン巡礼ブームを巻き起こした韓国版テラスハウスのよう

Burbia川を越えて村を出る

残り200km!
本日の目的地Trabadelo(トラバデロ)までは残り10㎞弱。そこまでアップダウンはないと聞
村

日陰が全くない
車道横をテクテク。日陰が全くなくて暑い。また寒くなるかも?と思って着たままで歩き始めたけれど、やっぱりフリース脱

国道6号線沿いの歩道を進む
しばらく車道を歩いたら、巡礼路は国道に沿った歩道になる。低いとは言え、車道との間にコンクリート壁があるので安心。けれど、地面のアスファルトが若干斜めになっているので歩きにくい。ランチにビールを

村に入ってからも何もない道が続く

人家が見えてきた!
アップダウンはないけど、つらい。苦行。終わりが見えない中。蛇
2人から少し遅れつつもなんとか歩き続

村の中をずんずん
人家やアルベルゲが集まっているエリアが始まったけれど、前を歩く2人

トドメの上り坂

本日のお宿!
16:

4人部屋
ほぼ同時にアルベルゲに到着した、ややヒステリックな欧米系中年女性と同室。彼女がやたら自己主張が強いことと、年長者を敬って(儒教精神を私達が自然と発揮して?)ベッド下
1軒家を民泊にしたようなこじんまりとしたアルベルゲで、シャワーは一般家庭のバスルームみたい。温かいお湯が出て嬉しかったけど、表通りに面した曇りガラスの窓が閉められなくて焦った。高台に建っているから見えなかったと思うけど、見えてたらごめんなさい。
髪を乾かしてから、村唯一のかなり小さな食料雑貨店へ。フルーツにはさりげなくカビが生え、バゲットも売っていない。明日の朝食用に、
また

オシャレなバル

「韓国のラーメンが美味しかったよ!」とハングルで書いてあるらしい
「韓国の

ビールにファンタレモンを混ぜてレモンビール!

辛ラーメンセット(7.5€)
ランチで2杯飲んですっかりハマったレモンビールと、なぜか突然誘惑に負けて、辛ラーメンとご飯、

ラブラブ年の差カップルを見ながら辛ラーメン

ヤギのヨーグルト(トッピングは、クルミとオーガニック蜂蜜)
デザートには、
乾燥機から洗濯物を取り出して、軽くパッキングをしてベッドに入った。ベッドマ
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