Astorga(アストルガ)〜Fonceba
6時起床。トイレでスポーツタイツに着替える。荷物を抱えて地下のキッチンスペースへ移動。朝食は、バナナ、
朝食のテーブルで斜め前に、全く暗くない室内で既にヘッドラン

朝の市庁舎
7:15、エリーとジニーの3人で出発。外気温4℃。寒い!空は深いブルー。なんて美しい。昨日見学したガウディ司教館やカテドラ

朝焼けが綺麗だから撮りました!とジニーがくれた写真。私、こんな不審な目出し帽みたいになってたんだ(笑)
雨も風もなく、

空がピンク!
タイツ&ショーパンだけの下半身が寒い!穴も空いてるし(笑)遠く前方の山の上の空が薄いピンク〜ラベンダー色のグラデーション!その上のブルーと合わさってキキララカラー!なんて綺麗なの!日本では見られない空の色。この景色が見れただけで早起きしてよかった、と思える。一瞬だけね(笑)
今日はとにかく登る

ずっとずっと緩い上り坂が続いている
緩やかに上り続ける砂利道、先が見えないほどまっすぐに続く道を

朝は影が長い
大丈夫、今日は途中でいくつか村があ

アストルガを出発して2つ目の村が見えてきた

Santa Catalina de Somoza村に到着
出発約2時間後、約8㎞

遠くに雪山が見える

El Gansoの村が見えて、、、きた?
そこからさらに上り続けて、10時過ぎ、さっきの村から

ひとけがない

Coffee&Teaの看板が見えた。こうゆうときはめざとくなる。
村の入口に近いところにあり、ガイドブックにもよく掲載されているバル『Cowboy』、看板はあるけど営業してない!やばい!小さな村。まさか営業中のバルがないまま村を通過しちゃうパターン!?私、コーラ飲む気満々だったのに!助けてー!とひとりで騒ぎながら、祈る

定番の組み合わせ(私のコーラと、エリーの紅茶)
砂漠の中のオアシス的なバルは、お洒落な老夫婦が営

村を出るところに十字架とレインボーのモホン!

ひたすら続く1本道
今日の目的地の村フォンセバドンで私達が宿泊しようとしているアルベルゲのベッド数は、たったの18床。私達はかなり早めに

ところどころ穴が開いたまま土が固まり、ボコボコしている道

枯れ木の隙間を通る

村の中の巡礼路は、常に上り坂!とにかく上り!

珍しくファンタオレンジ(1.5€)
「ずっと上り坂なのになかなかいい

さらに急な上り坂

なぜか山道を走って駆け上がるひと(私です)

道が狭い!
フォンセバドンへの山道を登り終えた感想は一言、きつすぎて泣きそう。最初は緩や
何度も「立ち止まってこのまま座っていたい!もう歩けない!」と思ったけれど、一緒に歩いているみんなも頑張ってるんだから自分もがんばらないと!と謎にやる
木々が深すぎて視界が悪く、目的地の村も見えなくて「村的なものが全く見えないけど私達が目指している村は本当に存在するの?この鬱蒼とした木々が途切れた瞬間に村があるの?うん、そうだよね」とか1人でブツブツ、もはや考え事をするとかそうゆうレベルでは全く
標高が高いから空気が薄いのかな?軽い頭痛もしてきて(気のせい)、昔、富士登山の時に習ったように、高山病にならない
止まらなければいつかはたどり着く。小さな1歩でも、立ち止まるよりはいい。どうせ6㎞なんだからいくら山道でも2時間あれば、、、もしくは3時間あれば到着するはず!夜ま
この瞬間の感動。少し前を歩いてい

フォンセバドンの村が見えた!!!

村の入口
よろよろしながら、ストックを支えに最後の砂利道の上り坂を上りきった。村に到着した喜びでホッとして、雪山が近くに見える美しい自然を背景にジニーと写真撮影会。「今日はがんばったからバルでビール飲も!ビール!お祝いしよ!」と浮かれる私達。目指すアルベルゲは村のほぼ終わりにあるので、
フォンセバドンは昔、廃村になった歴史がある。この村が廃村だった頃の巡礼者は、ラバナル・デル・カミーノの村を出発して険しい山道を上り続け、イラゴ峠を越えて、次の村エル・アセボに至る16.6kmの間に避難したり休憩したりできる場所が全くなかったということだ。実際にこの山道を歩いた後でこの話を聞くと尚更、フォンセバドンが村として復活してくれたことに感謝の言葉が見つかりません。

本日のお宿!

チェックイン待ち

3日前におろしたばかりとは思えない登山靴
アルベルゲに到着したのは13:30す
アルベルゲ玄関前の階段に座って待っているのは4人。スペイン人プロ、ブリュー、ジョン、ヨン。ベッド18床、全然余裕だった(笑)少し経ってからエリーとチョウも到着して、彼女達と今さっき上ってきた山道の話を思い出し始めたら、つらすぎて泣きそうだった、と。私もエリーもチョウも、あまりにも
疲れすぎてボーッとしているところに、ジニーからは「Yukaさん、本当に体力ありますね〜!私達と同じベースで上ってきましたよね!」と言われ、エリーからも「あなた、本当にタフね。最初の頃と全然違う。今日だって男子達の後ろにくっついてすごいスピードで上って行っちゃうから、すぐに姿見えなくなっちゃった!」いつの間にか、体力あるおばちゃんになってるのかな、私。

18人部屋
汗が冷えて、寒くなってきた。14時ちょっとすぎに、オスピタレイロのおじさま登場。チェックイン時に、
チェックインを済ませ、先にシャワーを浴びてきた男子達曰く、男性

冷水シャワーを浴びた直後のジニー

ジニーのドライヤーとヘアブラシ
ほぼ同時に男子シャワーから出てきた韓国男子ジニーの顔が死にかけてて、唇が紫。どうやら彼のシャワーは
「頭にかかる水が冷たすぎて、痛くて『頭の細胞が死ぬ。ああ、死ぬっ
私の次にシャワーに向かった韓国女子チョウも、だい
そのやり取りを聞

ストーブに火をくべようと努力するスペイン(正確にはカタルーニャ)人プロ
スペイン巡礼9回目のプロ(と勝手に私達が呼んでいる)が、寒い!寒い!とギャーギャー騒ぐ私達のためにストーブをつけようとトライしてくれていたが、なかなか火がつかないようだった。

逃避先のバルの冷蔵庫横に描いてあった巡礼路マップ

残り234km!

バルのテラス席(を暖かい店内から撮影)
こうなったら、どこかバルに逃げるしかない!小さな村だけど、さっき通ってきたときに数軒バルがあった気がする。ビーサンのまま、寒すぎるアルベルゲを出発し、坂道を少し下って1つ目のバルに駆け込んだ。あ、あったかい〜。もし天国があるとしたら、ここだね!というバカげた会話をしながら、全身の強ばっていた筋肉がゆるゆると弛緩していくのを感じていた。
天国バルのカウンターには、顔見知りの欧米系おじさま巡礼者が数名ビールを飲んで盛り上がっている。このバルの上はアルベルゲになっていて、彼らはここに宿泊しているらしい。その中からアメリカ人おじさんが寄ってきて「君たち、冷水シャワー?ハハハハハ!俺の泊まっているアルベルゲは10€なのに温水じゃぶじゃぶ出るシャワーだし、ベッドも清潔でふかふか!最高だぜ!」まさかのマウンティング!笑

大きなホットサンドイッチとビール!
「このバルはあったかいけど、また寒いアルベルゲに戻るんだからビールじゃなくて温かい飲み物にしたほうがいいんじゃない?」という常識人エリーのアドバイスを完全にスルーして、ビール!暖かい店内でキンキンに冷えたビール最高♡

ホットティーとティラミス(常識人の選択)
ストーブ横の席を確保したこともあって、じんわりふんわり暖かくて、眠くなってきた。Wi-Fiも速い。のんびりしていたら、10日前のHornilles de Camino(オルニージョス・デル・カミーノ)のアルベルゲで一緒だったフランス人お
調子に乗った私はビールの次はアイスティーをオーダー。体の芯から冷えていく(笑)

TAKE FREEコーナー

オスピタレイロ(管理人)がナランハを補充中
このアルベルゲはドナティーボ(寄付制。ベッド代と食事代が定額ではなく、自分で決めた金額を寄付していくスタイル)なので、ディナー準備のお手伝
いつのまにかベ

バゲット

豆とチョリソーとじゃがいもと玉ねぎの煮込み

ゲスト全員で食卓を囲む
豆とチョリソ

韓国人コンテさんに御酌するジニー
食後の
翌朝聞いたところによると、ヨン、チョウ、コンテさんの3人で謎の蒸留酒ボトルを1本空けて、さらに飲み足り

ガスストーブで洗濯物を乾かそうと必死な人たち
さて、
ストーブ前に汗臭い服や濡れたタオルを振り振りして少しでも乾かそうとする人たち。私はスポーツタイツが乾かないから、明日はパジャマ用のヒートテックレギンスで代用す
大部屋の照明は消された。みんなもう寝たかな?寒い。寒い。寒い。
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