スポンサードリンク



【スペイン巡礼21日目】しとしと降り続ける雨の中、新しい登山靴で坂を上り続けた日。ドイツ人女性の生き方に触れて改めて自分の人生に思いを馳せ、巡礼ゴールまでの残り時間の短さに焦りを感じた夜

スポンサードリンク







Leon(レオン)〜San Martin del Camino(サン・マルティン・デル・カミーノ) 24km

6時起床。全員お友達の4人部屋だから「一番最初に起きた人が部屋の照明をつけちゃおう!誰か寝てても気にしない!」と昨夜約束したので、6時すぎには部屋の照明がつき、ベッドでのんびりパッキング。1人だけ男子もいたけど、彼は女子力高めだから女子としてカウント(笑)彼には見えないようにベッドでスポーツタイツに着替えていたら、それを目ざとく見つけたエリーから「あなた、完全に女子部屋だと思ってるね?」と言われちゃった。うん、正解。

登山靴の新旧交代

古いほうの登山靴(グレーのスニーカータイプ。これでもGORE-TEXだから防水なの)をここで捨てるか、バックパックにぶら下げてでも持っていくか決めきれず、とりあえず他の全荷物と一緒に地下のキッチンへ持っていった。

朝食は、ミルクパン、チョリソー、ヨーグルト、オレンジ、オレンジジュース。昨夜1個食べるつもりで2個買った大きめのオレンジを昨夜は食べれなかった。このままだと重いオレンジ2個を運ぶはめになる!パンもたくさんある!ということで、荷物を軽くするために、みんなにおすそ分けしてオレンジ1個消費。

天気予報によると、本日の降水確率は50%。朝11時頃までは雨マーク、、、ということで、ここは地下で外の様子が見えないし少し悩んだけど、みんなで雨よけのポンチョを着て出発することに。結果、着ててよかった。

7:15のアルベルゲ出発時の外気温は4℃、小雨。ポンチョのおかげでそんなに寒くない。といっても、ニット帽に、メリノウールのフェイスマスク、ジャケットのフードも被ってるからまるで雪山にスキーかスノボ行く人。

ありがとう、さようなら

ギリギリまで迷ったけれど、その場の全員に反対されて古い登山靴は泣く泣く置いていくことに、、、まだまだ履けるけど、ここでお別れ。3週間ありがとう、さようなら。今日から新しい登山靴で巡礼を続ける。どうかマメができませんように!

早朝のレオン

レオンのパラドール(国営ホテル)

地図を頼りに、昨日のアルベルゲ主催のツアーでエリーが教えてもらってきたという近道でレオンの旧市街を抜けていく。街に向かう通勤客とすれ違いながら、パラドール(昔のお城、今は改装されて5つ星の国営ホテル)を右に見て、ベルネスガ川にかかる橋を渡り、旧市街の外に出る。

通勤客とすれ違いながら、橋を渡っていく

その後、ずっと車道に面した歩道を歩き続ける。雨はそんなに強くないけど、下半身が寒い。今日はゲイター(靴の泥除け)をつけていないので膝下も寒い。

まだまだレオンの街

レオンの旧市街を抜けてかなり経ってからポストを発見。昨日書いた絵ハガキを投函。巡礼路を示す黄色の矢印を目印にしてずんずん歩く。スマホアプリを駆使している韓国男子ジニーについて行けば道に迷うはずはない。絶対的な信頼。他人任せとも言う(笑)

住宅街の中の上り坂、郊外の工場のような建物の横の上り坂、地味に上り坂が続いている。きつい。

ポンチョのせいで、上半身が暑い。ポンチョ内の水滴がすごい。新しい登山靴の調子はまあまあ、どこも痛くない。マメもできていないと思う。ソールも厚くて硬いので、以前の登山靴に比べて足裏への刺激も少なくて歩きやすい。

けれども、今日はなんだか乗らない日。足も痛くないし、強風が吹いているわけではないから普通に歩けるんだけど、ノリノリでは歩けない。とりあえず進んでる、って感じ。歩き出して2時間、9時頃にLa Virgen del Camino(ラ・ビルベン・デル・カミーノ)の村を通過している頃に晴れ間が少し見えてきたので「ポンチョ脱いじゃおうかなー」なんて思ったけど、脱がなくてよかった!!!

ウケ狙いじゃなくて、実用重視

その直後から雨!かなり本格的に降り出した!ビシャビシャ。雨が目に入るのが嫌でサングラスをかけたら、フェイスマスクと干渉しあってレンズが曇ってしまい、折衷案としてフェイスマスクを下げ気味にしてみた。

全然伝わらないけど、すごい上り坂なんですよ。。。

車道のすぐ横を歩いたり、車道に沿った草むらを歩いたり。雨のせいで土がぬかるんで大きな水たまりもできていたりして、とにかく歩きにくい。

雨は降り続けて、空はグレー。行き交う車もヘッドライトをつけている。10時過ぎても外気温は上がらず、出発時と変わらず4℃。寒い。足元寒い。ニット手袋も濡れて冷たい。顔も冷たい。

めちゃくちゃ寒い!!!ってわけではないけど、徐々にやる気と体力を奪っていく雨。少し前を歩くジニーについていくことだけを考えて、ひたすらに黙々と歩く。BGMは今日も少ないレパートリーの中から『The Greatest Showman』。そんなに長くないアルバムだから何回繰り返しただろうか(笑)

ときどき自転車の巡礼者に追い抜かれるだけで、前にも後ろにも(ジニー以外)全然歩いてる人がいない。レオンのアルベルゲを一緒に出発したエリーとチョウの2人とは、レオンの旧市街を抜けた後かなり早い時点で離れ離れになっていた。

うんざりする雨の中、国道沿いの坂道をただひたすらに足元だけを見て上っていた。途中でジニーに声をかけて板チョコを渡したら「Yukaさん、この村で休憩しませんか?」と看板を指さしながら言われた。その看板には、村の名前の後ろに8。「うん、そうしようか!」と答えた後でまたお互い黙々と歩き始めたものの、「さっきの8って、ここから8㎞先に村があるってことだよね?てことは、雨の中でこのスピードだと約2時間後?」ひゃーん!泣ける。

すぐ隣の車道を大型トラックがびゅんびゅん通るたびに、風圧がすごい。何か考えていたようで何も考えていない時間が流れていく。景色も面白くない。グレーのまま。

実は、村の手前の工業団地でした。。。

11時頃、天気予報通り、雨が上がってきた!どれだけ歩いてきたのか、、、前方遠くに、村っぽいものが見えてきた!わーい!なんとも言えないこの瞬間!

やったね、村だよ!一番最初のバルで休もう!あったかいカフェ・コン・レチェ飲もう!」とジニーと喜びあったのもつかの間、そこから本当の村Villadangos del Paramo(ビジャダンゴス・デル・パラモ)まで軽く1㎞はあった(笑)ほんとにね、ぜーんぜん到着しなかったの。

一度、村の手前で(工業団地を見て)気が緩んだせいで、足取りが重くなっちゃって進まない進まない。やっと村に入ったけれど、寂れた、活気のない村。バルも看板はあるけど、営業してないところが多い。

トルティージャとミニサンドイッチとカフェ・コン・レチェ

ようやく見つけたバルになだれ込むようにして入ったら、店内に初対面のアジア系カップル巡礼者が休憩していた。挨拶したら、彼らは台湾人カップル。珍しい。スケジュールを聞いたところ、かなりの強行軍(1日にたくさん歩くひと)みたい。

カフェ・コン・レチェ、トルティージャ、小さなハムチーズサンドで3.8€。このトルティージャ、サイズは大きくて、あまり期待していなかったせいか、かなり美味しく感じた。ああ、満たされる。幸せ。ハムチーズサンドは固くてあまり美味しくなかった。残りはジニーが食べいていた。

本当はこの村に泊まる予定だったけれど、昨夜カミーノアプリでアルベルゲのレビューチェックをしていたらこの村に泊まりたいアルベルゲが見つからなかった。ということで、もうひとつ先の村San Martin del Camino(サン・マルティン・デル・カミーノ)に泊まることに決めていた。

ポンチョも脱いで、すっかりリラックスモードでお茶休憩している時に「次の村まではそんなに遠くない!すぐですよ、すぐ!」とやたらポジティブなジニーが豪語する。もう雨も降らなさそうだし、邪魔だからポンチョ要らないや、とバックパックにしまいこんでバルを出発、、、したんだけど、外に出た瞬間、冷たい風が吹きまくって寒くて我慢できず、結局ポンチョを着ることに。ポンチョはやっぱりあったかい。

すぐ?

次の村はすぐそこに見えているけれど、風が強くなってきて、ポンチョの風抵抗もあって、全然たどり着かない!「車ならすぐなのに!タクシー乗りたい!」なんてブーブー言いながら、歩き続けて約20分。

村の入口のアルベルゲ

今夜のお宿!

13:20頃、本日の目的地San Martin del Caminoに到着!村の入口すぐ近くのアルベルゲにチェックイン。グループ内では私達が一番乗り!でも、スペイン人ブリューがすぐに追いついて到着。彼は本当に歩くの速い。ベッド8€。この村にはバルがないので、ディナーもこのアルベルゲでいただくことに。ディナー代12€。ベッド下段を確保!

備え付けのブランケットは怖いので、そっと棚にどけた

シャワーを浴びてお昼寝タイム。と思ってベッドでゴロゴロしていたら、隣のベッドに初めてお目にかかる欧米系女性がやってきた。話しかけられて会話してみたところ、彼女はドイツ人。40代で3人の子(8〜17歳)のママだけど、会社のボスにお願いして1ヶ月休暇もらって、旦那さんも子供達も賛成してくれたからスペイン巡礼に来たのー!と。英語はあまり得意じゃないみたいだけど、すごく社交的で、誰とでも会話を楽しんでいる。

以前も同じようなアメリカ人女性に出逢ったように、ここでは1人で巡礼に来ているワーママに出逢うことが少なくなくて、そのことに対して「なんて素敵!」と思うと同時に「日本人には無理だろうなあ」と思ってしまう。もちろんドイツやアメリカですべての家庭の主婦が自由に旅に出れるわけではないし、彼女たちがかなり特殊なケースなのもわかる。

独身の私にとっては、未成年の子供をもつワーママが1ヶ月以上ひとりで旅をして、しかも安宿のドミトリーに宿泊して、世界各国の老若男女と夜な夜な語り合う、、、というのは、どんな心境なんだろう、どんなにワクワクするんだろう、と興味はある。とにかく彼女達が「Singleに戻った気分よー!最高!」と全力で楽しんでいるのは伝わってきた。

ドイツ人のジニー(彼女もジニー!)は最初履いてきたハイカットの登山靴が足に合わなくて、途中の大都市でスニーカータイプの登山靴とTevaサンダルを買ったらしい。私と逆パターン(笑)「要らなくなった靴はさっさと自宅に送ったわ〜!」いいな、ドイツまでなら送料安いもんね。スペインから自宅へ、要らなくなった靴を送ろうという発送には決してならない日本人。

17時になりシエスタタイムが終わったから、ジニーとチョウの3人で村にある唯一の食品雑貨店へ。薄暗い店内、こんな品揃えでよくやっていけるなあという印象(余計なお世話)。ポテトチップスとコーラ、明日の朝食用のオレンジジュースを購入。晴れて日差しがすごいけど、とにかく風が強くて寒い!!!ああ、住むならやっぱり暖かいところがいいな。

アルベルゲの共用スペースでみんながくつろいでいたので、私もそこに参加して明日以降の相談をしたり、ゴールのサンティアゴのホステルを仮予約したり(到着日は確定しないので、仮予約)。人任せばかりじゃダメ。自分のことは自分で決めなきゃ。最近あまりにもみんなにおまかせしすぎになっていたことを反省。

足が痒い。ずっと痒みが続いているが、赤みがさらに広がり、かかと周辺はヤケド跡みたいになってしまっている。こわい。これ、跡に残らず綺麗に治るかな?足指の付け根や指の間にも赤い斑点が増えてきた。なんでだろう?五本指靴下のせい?そんなわけないか。一度掻くとどんどん痒くなるので我慢。昨日レオンのファーマシーで買った虫刺されクリームを塗ると痒みが収まる、、、気がする。(気のせいかもしれない)

両手の親指にも赤い斑点が出てきてるのが気になる。靴下を履いて靴を履けば、そこまで痒くもなくちゃんと歩けるけれど、裸足でビーサンを履くとちょうど鼻緒が当たって痒いし、全体的に痛痒くて歩きにくい。本当にこれはなんだろう。数日で治るといいんだけど。でも最近、免疫力が低下する時に出てくる口唇ヘルペスが全然出てこないのは嬉しい。私の体内の免疫系がんばってくれてありがとう!

やっぱり疲れが溜まってる。朝起きる時がつらいし、起きた瞬間から疲れてるのがわかる。そんな中で、自分を必死に奮い立たせる。1人だったら負けちゃうけど、みんながいるから頑張れる。今日ジニーも同じこと言っていたけど、歩いてる時は1人だけど、巡礼路の少し離れた前や後ろで誰かが歩いてるのはやはり違う、心強い。足元ばかり見てるから、常に視界に入ってくるわけではないけれど、ふと顔をあげた時に「あ、いる。歩いてる。」と仲間が見えると頑張れる。支え合い。

待てど暮らせどエリーがアルベルゲに到着しなくて、もしかして道間違えちゃったんじゃない?とみんなで心配したけれど、どうやら昨日イヤホンを入手して音楽を聴きながらノリノリで歩いてた彼女は、宿泊予定だったこの村を通過して次の村まで行ってしまった!今夜は次の村で泊まるから明日アストルガで会おう!と連絡が入って、ひと安心。

今夜は久しぶりにバラバラで過ごす夜。寂しいけど、いつも一緒だと頼りすぎちゃうし、たまには別の宿に泊まったほうが色々な情報が集まるからこれでいい。残り12日間、なるべく知らない人と話してみようと思った。そこに答えはないとしても。良くも悪くも、出逢うために来たんだから。

一時帰国して、しばらく実家に滞在していた頃は、とにかく早く家から出て、自由になりたい!また海外に出たい!海外在住者いいなー!なんて思ってストレス溜まっていたけれど(それまで散々海外にいて、日本での生活を羨ましがっていたのに笑)、実際にまたこんなに長期で海外、しかも日本から遠く離れたスペインに滞在していても、ああ、何も変わらないなって。

巡礼中は日本のニュースやSNSの情報には極力触れないようにして、寝て、歩いて、シャワー浴びて、洗濯して、食べて、語らって、寝る、、、みたいなシンプルな毎日を繰り返ししているから、このままだと週5の会社勤めには戻れないんじゃないか?と不安にもなる。この巡礼の日々は治安も良くて、出逢う人も愛に溢れていて、夢のように平和で、本当にかけがえのないものだけど「これから死ぬまで一生、こんな生活を続けてください」と言われたらそれはそれで嫌とも思ってしまう(笑)

巡礼路の途中で見かける、田舎でも都会でも、昼から(時には朝から!)家族や友人達と熱心にお喋りしながらワイン飲んでいるスペインの地元民たちの姿。私達のような通りすがりの、彼らの実情をよく知らない外国人からすると、母国の生活とはかけ離れた彼らの生活が楽しそうに見えて羨ましくも思えるけれど、実際は色々と問題を抱えているだろう(誰だって問題を抱えている)。何が言いたいのかわからなくなったけれど、世界中どこにいっても自分を楽しませられるのは自分で、昼から飲むワインは美味しいってことでしょうか。

大鍋パエリア!

絶品!

サラダ!

牛肉の煮込み!

ポテト!

デザート!

19時過ぎからスタートした巡礼者ディナーは、アルベルゲのオスピタレイラ(とそのお手伝いレディー達)お手製。このスペイン家庭料理がもう、ムイビエン!ディナー前からいい匂いが小さなアルベルゲ中に漂っていたけれど、想像以上の美味しさ!ディナー前にポテトチップスをあんなに食べるんじゃなかった、、、後悔、、、もっとお腹をすかせた状態で、このお料理食べたかった!

大鍋のパスタのパエリアも、牛肉の煮込みも付け合わせのポテトも、デザートもすべて美味しすぎて、永遠に食べ続けていたいくらいだった。もちろん、赤ワインと共に。一緒にテーブルを囲んだウェールズ人のおじさまが会話上手&盛り上げ上手(スコットランド人いじりも上手!笑)で、ドイツ人女性ジニーも陽気で楽しく、ヤング韓国人男子たちの食べっぷりにみんなで驚いて、巡礼者8名の楽しいディナーとなった。

食後の即興コンサート

食後にギター弾き語りの即興コンサートが始まり、それを聴きながら絵ハガキを3枚書いた。書くまでは全くやる気がでないのに書き始めると書きたいことがありすぎて書面が足りない。足がすごく痒くなったので、部屋に戻ってクリームをヌリヌリ。そろそろ寝なきゃ、、、と思いながら、まだスマホで日記メモを書いてる現在23:30。

明日は約24km先の村Astorga(アストルガ)に到着する予定。ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラにどんどん近づいているのに、今後やりたいことはまだまだみつからない。私は何がしたくて、誰かのために何ができるだろう。焦る。時間がない。

カミーノは人生の縮図、と言われるように、ここで自然と取る行動は、人生での自分の役割に似てるのかも。私は先頭をたった1人で歩くことも試してみたけど、なんとなく向いていなかった(笑)正しい地図も持っているし、巡礼路の道標も入念に確認しているつもりだけど、道を間違えるのがこわい。それなのに、道を間違ったかも?と不安になった時でも後ろから来る人を待つことができずにさらに進んでしまう傾向がある。2番手あたりが心地よいのかな。しいたけ占い読んだほうがいいかな(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください