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【スペイン巡礼17日目】自分史上最高に美味しいトルティージャを食べた日。人家もバルも何もない17km続く麦畑の中の1本道、雨に打たれながらも最後まで歩ききれたのはフレディが励ましてくれたから。

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Carrion de los Condes(カリオン・デ・ロス・コンデス)〜Terradillos de los Templarios(テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス)25.8km

6時起床。同じ部屋に大音量いびきの人が数名いるのに加え、朝4時過ぎからずっと咳き込んでるおじさんの騒音も気になって熟睡できず。シールを貼っておいたけどベッドバグ(南京虫)も心配だったので、6時のアラームが鳴る直前に起きた。寝ぼけながらスポーツタイツに着替えようかと思ってトイレに行ったら、欧米系の中年女性2人がトイレの床に座り込んでスペースいっぱいに荷物を広げて、我が物顔でパッキング中。こんなにリラックスしているって、昨夜このトイレに泊まったのかな?

まだ大部屋が暗かったので、荷物を全部抱えて廊下へ。ヘッドランプで照らしながら寝袋を畳んで、1階キッチンスペースへ移動するために外階段に出てみたら、雨!ぎゃーん。

昨日の残りものをメインに。ちなみに苺は甘くない。

キッチンエリアの大テーブルでパッキングしていたら、みんなが続々と集まってきた。小雨が降っているけど、レインコート(ポンチョ)を着るべきか。スペインの天気予報サイトか何かをチェックしていたスペイン人ブリューが「8時過ぎたら雨止むらしいからポンチョは大げさだよ。バックパックにレインカバーだけかけておけば大丈夫!」と言うけど、心配症なアジア組はポンチョを着用することに決定。バックパックも入るタイプの被りタイプのポンチョは、1人で着ると後ろが引っかかったりしちゃうので、かわりばんこで着せてあげ合い。(伝わってる?)

早朝の村を変なキャラクターが連なって歩いていく(笑)

7:30頃、霧雨の中、アルベルゲを出発。昨日の巡礼路が寒すぎて色々と消耗したので、今日は各自使い捨てマスクやスキー用のフェイスマスクなどを装着して完全防備。カラフルなポンチョも着ているし見た目が不審者すぎるけど、背に腹は代えられない。私はポンチョ着用に加えて、ゲイター(靴とズボンに被せるカバー)も初めて装着してみた。それでも寒い。めちゃくちゃ寒い。

ポンチョは風を含んで抵抗が大きくなり邪魔だけど、防寒にはなる。日本の冬の朝、って感じ。寒風がポンチョを巻き上げる。坂を下りながら街を抜けて橋を渡る。ここから17㎞先まで村はおろか、人家もないらしい。ちょっと何言ってるかわからない(笑)

薄暗がりに赤が映える

1本道を、色とりどりのポンチョを着た巡礼者達が等間隔で歩いていく。出発した頃より雨も風も強まり、ポンチョのフードだけでは避けられず、雨が顔に当たる。最初はお互いのポンチョ姿を爆笑し合って写真撮影したりしていたけど、すぐにそれどころじゃなくなった。信じられないくらい1本道。

何もない

進行方向左側からの風がすごく強くて、霧雨も強くなってきた。歩いても歩いても景色が変わらないから、まるでトレッドミルの上を歩いてるみたい。私、本当に進んでる?生理になったこともあり、今日は絶不調。

最近は出発後1〜2時間は、上り坂でもサクサク、ハイペースで歩けるのに、今日は全然だめ。気分が乗らない。ポンチョが風を受けて抵抗が強くなってることとか、バックパックに入り切らず、外にぶら下げた食糧袋が重くて揺れるのも進まない原因ではあったかも。

青色おばけ。韓国人ヨンから「おまえのポンチョが膨らみすぎて前が見えなくなるから、俺達の後ろ歩いてよ」と冗談で言われたことを気にしているジニー(笑)

これじゃ今日のゴールまで26㎞も歩けないよ、、、泣きそうだけど、泣いててもどうにもならないので、とにかく1歩を踏み出す。こうゆうときは巡礼者仲間の存在が励みになる。ライバルではないけど、みんな頑張ってるから私も頑張らないと!

昨夜iTunesでダウンロードしたQueenのアルバムをかけて少しは気が晴れた。Don’t stop me now! 止められなくてもその前から止まりそうよ。一緒のペースになったジニーやチョウとおしゃべりしながら、黙りながら、時々うわー!と声を上げながら、もうやだ、無理!と言いながら。フレディと共に歩いた。

ほんとだ、何もない

日差しを遮るものは何もない。今日は雨だったから寒かったけど、夏の炎天下にこの道を歩くとしたら、、、想像するだけで疲れそうだから、想像するのも却下。ガイドブックには「長く終わりが見えない単調な行程だが(中略)ウサギや体長50cmほどのトカゲが出てきたりして気持ちを和ませてくれる」と書いてあった。体長50cmのトカゲ!?

村!

韓国男子ヨンとジニーと3人で一緒に歩いた。出発から3時間半後の11時頃、少し坂を上ったところで、巡礼路右手に何か塔のようなものが見え、坂の下に村が見えてきた!いえええええええええいいいいいい!!!嬉しすぎて、みんなストックを持ち上げて歓喜の雄叫び。後ろを振り返ってストックを振って、エリー達にも村が見えたことを伝えた。あとから聞いたら、何言ってるのかわかんなかったけど、あの喜びようは村が見えたんだろうなあと思ったよ、と冷静に言われたけど(笑)前の村を出発してから17km、初めて現れた村、Calzadilla de la Cueza(カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ)!

営業中のバルはありますかー?

営業してますか?(しつこい)

坂を下った先すぐにアルベルゲが見えるけど、バルはある?営業してる?とにかく濡れて寒いから、温かいバルでトイレを貸りたい!お願い!だいぶ前からトイレ行きたかったん(以下略

私達の到着に合わせるように、アルベルゲの中から関係者らしき男性が出てきた。バルは営業してますかー?と叫んで聞いたら、してるよ!とのことで安堵。(申し訳ないけど)しょぼい外観だったので全く期待せず、トイレが借りれたらいいなあ、くらいの気持ちで入店してビックリ。明るくて、綺麗で、暖かい店内!トイレも掃除が行き届いていて綺麗!なんということでしょう。こんなところに天国があったとは。ポンチョを脱いだら汗だく!ポンチョ内の水滴がすごい。

The best tortilla in French Camino

まずはトイレをお借りしてスッキリ。続々と他のメンバーもバルに入ってきた。このバル、通りに面した大きな窓がマジックミラーのようになっていて、バル内からは外の様子は丸見えだったの!バルの店主の息子さん?は、カモ、、、じゃなくて疲れてこの村に辿り着いた巡礼者が見えると、バルの外に出て勧誘するシステム(のように見えた)。どうりで私達が到着した時もタイミング良く出てきたわけだ(笑)

外が寒かったので温かいカフェ・コン・レチェを頼むつもりだったのに、店内が暖かかったのでついコーラを選んじゃった。さらにレジ横にディスプレイしてあるタパスも美味しそうだったので、ホウレンソウとチーズのトルティージャも。合わせて4.5€。このトルティージャにもビックリ!空腹だったせいもあるけど、こんなに美味しいトルティージャ、今まで食べたことがない!幸せ♡

カルサディージャ・デ・ラ・クエッサは小さな村

11:35、店内は暖かかったし、雨も止んだようなのでポンチョを脱いでバックパックにしまって出発。してみたけれど、バルに入ったことで汗がひいて余計に寒くなって(長袖インナーウェアとフリースが汗で濡れて、それが冷えたから)凍えそう!このまま我慢するか、バックパックを降ろしてポンチョを取り出すか。どうしよう。

結局、一緒にいたエリーとチョウに手伝ってもらって、私はバックパックを降ろさずに、彼女達にポンチョを取り出してもらい、その場で着せてもらった。はぁ、あったかい。フリースは相変わらず濡れて冷たくなっているけど、それでも暖かくなった!なんとか歩き続けられそう!

雨が降ったりやんだり

あと9㎞!国道N120沿いの歩道を歩く。標識がわかりにくい。途中、結構急な上り坂や下り坂が続いた。1時間ちょっと歩いた12:50頃、国道の向かい側に村を発見。その頃は疲れて寒くて思考停止していたので、目の前を歩く韓国男子2人についていく形になっていた。彼らはスペインSIMカード入りのスマホ&巡礼用のスホマアプリをフル活用していて「これがテクノロジーだよ、Yuka!俺たちについてこれば迷わないから!」といつも自慢げなヨン。おっちょこちょいなのに妙に自信家なのがかわいい23歳。

レディゴスという村

2人に続いて国道を渡り、村の中に入った。巡礼路の重要な道標である黄色の矢印があっちこっちの方向を指してる。こんなにめちゃくちゃな方向を指しているのは珍しい。村の名前は、Ledigos(レディゴス)。

ああ、ガイドブックにかいてあったような気がする。見覚えのある村名。アルベルゲに到着した後にガイドブックを確認したら村が見えてきたら注意したい。巡礼路はレディゴスの村には入らず、その手前で国道N-120を左手に入る(以下略」

入らなくてもいい村だった、、、休憩したい人だけが入る村だった、、、

いやいや、国道を渡って村に入るように、黄色の矢印が思いっきり誘導してたよ?あれはオフィシャルな矢印じゃなくて、村民が追加で描いたもの?思わぬところでエクストラカミーノ(遠回り)しちゃった!

目的地の村が全然見えない。つら。

テクノロジー()のおかげで正しい巡礼路に戻り、麦畑の中を歩く。目的地までは残り3㎞。だいぶ後ろを歩いていたエリー&チョウが私達のようにエクストラカミーノしないように、3人で大きくストックを振って合図を送る。伝わったみたいで、彼女達は村に入ることなく私達の後ろをついてくる形になった。

ジニーがスマホ地図を見ながら「Yukaさん、すぐです!ここをシュッと行けば今夜のアルベルゲです!シュッ!」と言うからすぐ到着するかと思ったらまたまた延々と1本道。村らしきものが全然見えない。萎える。雨は止んで雲が切れて晴れてきたけど、風が強くなってきて進まない。

もうやだ。疲れた。荷物が重い。疲れた。フレディに励ましてもらいたくてQueen発動。片耳にイヤホンをつけてQueenを聴きながら、日本語で楽しそうに話しかけてくるジニーの相手をして、気を紛らわしてとにかく歩く。本当にきつい。今日は初日のピレネー山脈越えに続いてきつかったかも。

本日のお宿!

なになに

13:40過ぎ、本日の目的地の村Terradillos de los Templarios(テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス)の入口すぐにあるアルベルゲに到着!この村は名前の通り、テンプル騎士団の支配下に置かれていた(テンプル騎士団について詳しいことはGoogle先生に聞いてくださいね。天ぷらじゃないよ)。人口90人ほどの小さな村のためスーパーやバルがなく、巡礼者はアルベルゲの食堂でディナーをいただくことになる。

8人部屋。このブランケットがトラウマ。

ベッド代8€を払ってチェックイン。じゃんけんに勝って下段ベッドを確保!ジニーが、ベッドバグ対策のシナモン臭スプレーを貸してくれたのでベッドにシュッシュ。いい香り♡ 昨日の韓国女子チョウのベッドバグ対策シールに続き、何でも持ってる韓国チーム。

アルベルゲの食堂

シャワーを浴びて、普段は機内でしか履かないメディキュット履いて(むくみ対策になるかなと思って)、お洗濯(洗濯機、乾燥機各4€。2人でシェアしたのでトータル4€)をお願いして、アルベルゲ併設のレストランで談笑タイム。

アルベルゲの中庭

今朝カリオンのアルベルゲで作ってきたサンドイッチ、まだ食べていなかった。アルベルゲ内の食堂で持ち込みサンドイッチを食べるのはルール違反だと思って、エリーと2人、強風吹き抜ける中庭に移動して食べようとしたら、アルベルゲのお姉さんが「こんな寒いところにいないで、中で食べなさいよー!」ありがたい…室内暖かい…幸せ…生き返る…

この村には何も見所がないらしいので、そのままレストランで日記を書いたり、ばきばきに割れたポテトチップスを食べてオレンジジュースを飲みながら明日以降の予定を話し合ったり、和やかにディナーを待っていた。毎日昼寝しないで村散策に出かけるエリーが戻ってきて「うん、やっぱり何もなかった!」とのこと。やっぱりね。

寒いの苦手。ここの村も、アルベルゲのベッド部屋も中庭も寒い。唯一暖かいのはこの食堂だけ。「おい!韓国人がいっぱいだな!」と背後からすごい力でいきな両肩を叩かれて驚いて振り返ると、すでに酔っ払っている禿げた白人オヤジ。韓国人と間違えられたことよりも、いきなり肩を叩くという行動に憤慨しちゃった。

後ろがワインピッチャー

バゲット

豆とチョリソーのスープ

ウサギ肉

レモンヨーグルト

18時からディナースタート!巡礼者メニューは10€。前菜は豆とチョリソーのスープ、メインはうさぎ肉、デザートはレモンヨーグルトを選択。赤ワインも結構飲んだ。夕方に手作りサンドイッチ、ポテトチップス、オレンジを食べたせいでディナーもお腹いっぱい。

今日は珍しく昼寝してないので、とにかく眠い。天気雨が降り出してきて心配。乾燥機をかけてくれたはずなのに半乾きの洗濯物を回収して部屋に戻り、パッキングしたり、同じベッドに集まっておしゃべりして、就寝準備。

20代前半の韓国人達やスペイン人、スコットランド人他とパジャマ着てスッピンでワイワイするなんて、日本にいたらなかなかできないなあとぼんやり思いながら。共通語は英語、、、だけど、日本語ペラペラな韓国人がいて、ちょっと韓国語使う日本人がいて、スペイン語話したい韓国人がいて、言語ちゃんぽんでとにかく楽しい。

これ欲しい

全然脈略もなく、ジニーが桃の香りのハンドクリームをみんなの手に塗ってあげている。かわいい。男子達も自分の手の匂いを嗅いでうっとりしてる。なぜ巡礼に桃の香りのハンドクリームまで持ってきてるのか。だから荷物重くなるんだよ〜(何回目)でもこれいい香り。私も買おうかな。

道中、Queen『ボヘミアン・ラプソディ』のアルバムをエンドレスでリピートするのもちょっと飽きちゃったから、iTunesで『The Greatest Showman』のサントラアルバムをダウンロード。天気予報では明日も雨らしいけど、これ聴きながらがんばろっと。今夜はよく眠れそう。

そろそろ消灯する?となった頃に、両足の側面、かかとに近いあたりが急に痒くなってきた!足のマメが潰れた痕かな?痒すぎる!こんな痒いのは初めて!電気消すのちょっと待ってー!と、急いで痒み止めクリームを塗り込んだ。でも痒い!まさか、、、人生初のベッドバグ!?!?!?

前言撤回、今夜も眠れなさそう。

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