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【スペイン巡礼12日目】2回目の日曜日、せっかくの大都市滞在なのにSIMカードが買えなかった日。終わりの見えない自然公園の遊歩道で穴の空いたスポーツタイツを履いて俯いて歩く私を励ましてくれた地元民達に改めて感謝の気持ちを伝えたい

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Ages(アヘス)〜Burgos(ブルゴス) 24km

6時起床(だけど、今日からサマータイムなので5時起床したようなもの!)して、朝のルーチンワーク。今日はアルベルゲで朝食を食べないので、オスピタレイロが用意してくれたパイナップルジュースをぐびっと1杯。

真っ暗!

7時に出発。アルベルゲ前が街灯で明るかったので、てっきり明るいと思ってヘッドランプをしまい込んだまま出発したら、真っ暗!過去最高に暗い!なぜなら、ここAgesはほぼ何もない小さな村だから。ヘッドランプを取り出してもそんなに役に立たないと思ったため(単にめんどくさいのもある笑)、スマホのライトで周辺を照らし、エリーと一緒に道標を指差し声出し確認しながら進む。次の村Atapuerca(アタプエルカ)までは約2.5km、車道が1本なので間違えることはないはず、ということで、真っ暗な中を2人で歩いた。

夜が明け始め、次の村がぼんやり見えてきた

後ろ(東側)を振り返ると美しすぎる朝焼け!

約30分後、次の村アタプエルカに到着する頃には太陽が昇り始め、振り返ると綺麗な朝焼けが!アタプエルカは広い盆地にあり非常に小さな村だが、約80年前の人類の化石が見つかったことから2000年に「アタプエルカの考古学遺跡」として世界遺産に登録されている。村のはずれ、原人の石像が設置してあるあたりを通り過ぎた後から、丘を上り、草原の開けた台地を行く。

盆地

道なき道を往く

きつい登り坂!石ごろごろ。「次の村まで2.1㎞」という標識があったが、道はどこ?状態。巡礼路を示す黄色の矢印も貝殻マークもない中、なんとなーく人が通った跡がついているような道を辿って、坂道を上っていった。荷物が重くて、後ろに引っ張られる感じがする。つらい。

木製の大きな十字架

坂をなんとか上りきったら、大きな木製の十字架がドーン。十字架のある頂上はかなり広い草原になっていて、遠く眼下にカスティージャ地方の平野が一望できる。

カスティージャ地方の平野。何もない。

そこから一気に下り坂。しかも、また石ごろごろ!集中して、足元に気をつけないとかなり危ない。石が少なくなって麓に下りた後は、ひたすら1本道。日は昇っているけどまだまだ寒く、ニット帽がちょうどいい感じ。結局2.1㎞先の村はわからず(おそらく巡礼路から離れた場所にあったと思う)、さらに車道横を歩き続けて、小さな村をいくつか通過。

長閑なサンデーモーニング

日曜朝のせいか、地元民も誰も歩いちゃいない。前にも後ろにも巡礼者が歩いておらず、つまらない。それにしても、今日の巡礼路は本当に道標が少ないなあ。

同じポーズのねこちゃん

出発してから約2時間半。9:30頃、村のベンチに座って朝食休憩、そして誰か知り合いが追いついてくるのを待つことに(誰かと話したい気分だったみたい)。昨日から持ち歩いていたパンにサラミを挟んで朝食。休憩し始めて10分後、エリーとニュージーランド人女性ウィンディが追いついてきた。続いて、足が痛いために今日初めてバックパック運搬サービスを利用し、やたらと身軽な韓国男子ジニー。彼は昨日までが嘘のように、バックパックを背負っていないだけでものすごい速さで優雅にスタスタと歩き去っていった。その姿はまるで、明洞ショッピング中のマダムのようだった(笑)

その後15分くらいは女性3人で話しながら歩いたものの、同じくバックパック無しのウィンディ(彼女は現地の巡礼ツアーに参加しており、大きなバックパックはホテル間を運搬してもらうので歩く時は小さなリュックのみ、全行程のホテル&ディナー予約済らしい)も歩くスピードが速かったので、先に行ってもらった。

今日のルートはこの先二手に分かれ、直線的で無味乾燥な国道沿いの道、または、少し迂回するが、ブルゴス空港沿いと公園の遊歩道を歩く道を選ぶことができる。残されたエリーと私は迂回ルートを選択し、おしゃべりしながらのんびり歩いた。

ブルゴス空港のフェンス

ブルゴス空港のフェンス越しに、遠くに街並みが見えて「なーんだ、ブルゴスめっちゃ近いじゃん!今日はそんなにつらくなかったねー」なんて2人でぬか喜びしていたら、そこから大きく道が迂回して、実際には全然近くなかった!!!!!アプリをチェックしたらブルゴスまであと7㎞と知り、かなり萎える。ちなみに、さっき見えていた街並みはブルゴスではなく、ブルゴスに隣接する街だったのだ。

さらにログローニョで購入した膝サポーターのマジックテープとの摩擦で、私のスポーツタイツの太もも後ろに穴が開いてるとエリーから指摘され、テンションが下がる。スポーツタイツ、高かったのに(泣)膝サポーターの選び方、完全に間違えた!

『PARK』と示された矢印に従って、アルランソン川に沿った公園内の遊歩道を歩く。日曜なので地元民達が犬を連れてお散歩していたり、自転車を漕いでいたり、ランしていたり、大賑わい。昨日まで通過してきた村の多くが小規模で、ひとけがなかったことに慣れてしまっていたため、公園内のあまりの人の多さに驚いた。

さすが自然公園

公園内の巡礼路も道標が少なすぎて、やや不安になる。残り約5.3㎞の時点でエリーが休憩するというので私ひとり、先を急いだ。急ぐ必要は全くないが、早くアルベルゲに到着して荷物を置いて休憩したかった。何かがおかしい。歩けども歩けども、公園から出れない!

あのー、ブルゴスはどこですか?

お散歩中の地元の老夫婦にもじゃんじゃん追い抜かれる。出発から20㎞すぎ、バックパックの重さがずっしりのしかかってきてつらい。周囲の景色を楽しむ余裕も全くなく、ただただ足元の少し前の地面を見ながら1歩ずつ踏み出すことで精一杯。座って休もうか。でもここで座ると立ち上がれないような気もする。亀の歩みでも進むしかない。つらい。重い。公園広すぎる!

すれ違う人が多すぎて、こちらから挨拶することもなくなっていたけれども、そんな中でもときどき元気よく「ブエンカミーノ (良き旅を)!」と笑顔で声をかけてくださる地元のおじさま&おばさまに励まされて歩き続けることができた。結局、最後まで道標が少なく不安を感じながら、アプリの地図を頼りに、なんとかブルゴス市内へ到着!

ついつい、美味しそうなタパスまで注文

そうそう、だいぶ前からトイレに行きたかったの。(またこの展開)

バルはどこ!後ろから来るエリーと再会できるように巡礼路に面したバルに入りたい。巡礼路沿いの綺麗なバルはどこ?12:15、ピンときたバルに駆け込んで、トイレを借りてスッキリ。 コーラだけのつもりが、ついつい目の前のショーケースに入っていたマヨネーズたっぷりの美味しそうな海老&ゆで卵のタパスを注文。合わせて3.3€。美味しすぎる!

ついでにウィフィー(スペイン語では、Wi-Fiの発音はウィフィーぽい)も繋げて、エリーにLINE。それから今夜のアルベルゲへの行き方をGoogleMapで調べてスクショ。最悪、エリーと再会できなくても1人でもアルベルゲに辿り着けるように。(いつも彼女に任せっきりだから)

20分経過。まだエリーが来ない。すれ違っちゃったかな?私がトイレに駆け込んでる間に通過しちゃったかな?1人で行くしかない!と覚悟を決めてバルの外に出てふと見たら、こちらに向かってくるエリーを発見!スペインの街並みに馴染まない鮮やかすぎるmont-bellブルーのジャケット!さすがカミーノ 。会うべき人とは必ず会える!(大げさ)

ブルゴスはアルランソン川の両側に広がる中世の城下町で、スペイン巡礼者にとってはログローニョ以来の大都市。巡礼路にある街の規模としては、パンプローナに次ぐ大きさ。街に入ってから旧市街のアルベルゲに到着するのは結構大変だった。疲れ切っているし、日曜なので人通りも多く、人混みをかき分けて、最後にトドメの階段を上りきってアルベルゲを発見。エリーのGoogle Mapと彼女の鋭い勘に感謝!

わかってはいたけれど、日曜日なので大都市といえど、バル以外は軒並み休業。ZARAもH&Mも。SIMカードを購入したかったけど、その願いは叶わず。ベルラードのアルベルゲのベッドに干しておいた洗濯物を全て置き忘れてきた(ので、着ている服しかない)という韓国人ヨンはブルゴスで大好きなNIKEに行きたがってたけど、もちろんNIKEも休業日。心中お察しします。

ブルゴスの広場で子供たちがカード交換会中

広場は人だかり。この街&周辺の村すべての人が出てきたんじゃないの?というくらいの人の多さ。スペイン経済は不況だと言われているけど、どこの大都市もみんなそれぞれ、昼から飲んで語らったり、ショッピングしたり、楽しんでるように見える。(実際は色々問題は抱えているんだろうけど。。。)

ブルゴスの大規模な公営アルベルゲ

13時、公営アルベルゲに到着。

バル『BAR BABIA』

スペインにしてはかなり美味しかったカルボナーラ(他のバルは麺が柔らかすぎる)

チェックインは14時からなので、アルベルゲの玄関外にバックパックを並べて場所取り、目の前のバルでランチ!しようと思ったら、バルのテラス席でジニーが優雅にパスタランチ中。同じテーブルにお邪魔して、私もカルボナーラスパゲティとコーラ(合わせて10€)。柔らかいんだろうなあと想像していたスパゲティは意外や意外、ちゃんと美味しくて感動。バックパックがなく身軽で足の痛みを感じず、早く到着しすぎたジニーは、既にブルゴス市内観光を終え、カテドラルの内部も見学し、なんだか美味しそうな大きな菓子パンまで購入していた。パンを私達にシェアしてくれて、さらに韓国から持ってきたという、綺麗な本の栞をプレゼントしてくれて、、、なんという優しさ!(そんなプレゼントまで持っているから荷物が重くなるのね、とエリーと2人で納得)

隣のテーブルで同じく休憩していた巡礼者のおじいさんはなんと、今回が6回目のカミーノだそう!

韓国女子たちも到着。バックパックの列が長くなっていく。

14時になり、チェックイン。6€。ベッド番号が指定されたのでドキドキしながら2階に上がると、、、やったー!指定されたのは下段ベッド!公営で安価なのに、かなり綺麗なアルベルゲ。でもWi-Fiが全く繋がらない。私にとっては致命的。

4ベッドでひとかたまり

オシャレさ優先?で実用性のなさすぎるハシゴ(上段ベッドだったエリー談によると、小柄な女性のユーザビリティは全く考慮されていない設計らしい)

1階シューズロッカー

共有スペース

急いでシャワーを浴びて、髪を乾かしながら観光へ。

世界遺産!ブルゴス大聖堂!

カテドラルが豪華絢爛!スペインの午後の日差しはきついけど、風は強くて寒い。暑いのか寒いのか、どちらかにしませんか?

刺すような日差しにも、寒風にも負けず、テラス席で楽しむ人々

どこからでも大聖堂が見える街ブルゴス

カップルや友人達と、バルの店先で立ち飲みしたり、広場のテラス席で日光浴したり、本当にたくさんの人々が思い思いに日曜午後を楽しんでいる風景を眺めながら、ひと通りブルゴスの街をぐるりと。

Tinto de Verano

どうしてもWi-Fiを繋げたかったので、アルベルゲ前の『BAR BABIA』のテラス席でTinto de Verano。大聖堂を眺めながらくつろごうとしてみたけど、私にとっては風が寒すぎて、温まろうと思ってパラソルから出ると日差しが強すぎて日焼けが怖いので、あえなく撤収。店内に移動して、ベルラードの早朝にLINEしてきたバンコク在住男子と思い出話の続きをして、胸がギュッとなる。

またジャカルタ在住時に出逢った、ICUの先輩女性達とのLINEで「ゆかちゃん、歩きながらたくさん考え事できるね!」と言われ、「いやいや、道に迷わないように道標を気にしているから意外と考えられないし、考えても未来のことよりも過去を回想しちゃうんです。巡礼前に考えていたようには、なかなかうまくいきません〜」なんて返事した私に対して、「未来に行く前に、一旦過去を振り返るんじゃないかな。未来って言うより、今の自分を理解するっていう感じなのかなと思うな」

こんな私でも、未来について考えられるような日が来るだろうか、、、
今は歩きながら過去の恋愛のことばかり考えてしまう。しかも登場人物は日替わり(笑)

そんなことを考えていたら、あっという間にディナータイム。韓国人グループがやってきたので、一緒のテーブルで巡礼者メニューをいただくことに。

同じテーブルの韓国ガールズ達、愛嬌があってかわいい

こちらもカルボナーラと同じく、予想に反して美味しかった。楽しいディナーだった。

ディナーを終えて、日曜でも唯一営業している(しょぼい食品雑貨店)SANDROにみんなで向かい、明日の食材を購入。店内奥の雑貨売り場はあまりにも汚くて雑然としていて、一瞬ゴミ置場かと思った(笑)ここには美味しそうなパンがなかったので、昼間散歩していた時に見かけたパン屋さんまで遠征して、パン・オ・ショコラを2個購入。その帰り道の広場で、ウィンディ達にばったり。狭い街でも、会う人とは本当に何度も会うし、会わない人とはアルベルゲ内でも全く会わない。おもしろい。

嫁入りします

誰かいいひと見つかるといいね

アルベルゲに戻って、共用スペースでみんなでおしゃべり。どこのアルベルゲにも、不用品(もしくは忘れ物)を置いていく&ほしいものをもらっていく互助システムがあり、私は今まで一度も使わなかった洗濯グッズに別れを告げた。売り場で一番軽いと思える洗濯バサミを吟味して購入してきたほどなのに、これまでのアルベルゲでは一度も手洗いしておらず、今後も不要だと判断したから。

洗濯&乾燥代をセーブするために、毎晩手洗いしている巡礼者(特に男性)は多いけれど、私とエリーは生乾きの洗濯物をバックパックにぶら下げて歩くのがイヤなので、ここはお金をかけよう、毎日洗濯機&乾燥機を使おう、このくらい贅沢したっていいじゃないか(笑)といつの間にか洗濯はアウトソースすることになっていた。日本から持参した緑茶を飲みながら、明日の作戦会議。

輪っか付き洗濯ハサミが珍しいらしく、韓国人グループが私の寄付した直後にほとんど持っていった(笑)

明日の目的地をどこに設定するか。20㎞先のHornillos del Camino(オルニージョス・デル・カミーノ)にするか、31.5㎞のHontanas(オンタナス)にするか、、、これまで順調なペースで来ているし、明日31.5㎞は厳しいなあ、ということで、20㎞先のオルニージョス・デル・カミーノに決定。

そのやり取りを見ていた、チャーミングな韓国女子ヘジンがドヤ顔でSee you tomorrow! と言いながら部屋に戻っていった。彼女は最初から明日は20㎞しか歩かないつもりで、バックパックは毎日送る主義。常に荷物を軽量化することばかり考えている私達と違い、彼女はバックパックを背負う気がないから、どんどんカミーノグッズを買って身につけ、楽しんでいる。「私は努力がキライなのよ〜」と言いながらスペイン巡礼に参加しているし、毎朝めちゃくちゃ早起きでスタートしているし、英語は苦手だけどなんかよくわからないけど周囲をパッと明るくするユーモアのセンスなど、目が離せない一押しキャラ。

明日のゴールが20㎞先だと思うと、かなり気が楽。オルニージョス・デル・カミーノで私達が宿泊したいと考えているアルベルゲは36床しかないので、明日も6時起き、7時出発かな。左目の白目、目尻側が赤くなっていて少し心配。スポーツタイツの穴が、これ以上広がりませんように!

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